2013年10月01日

OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)

Pelvic Protectionとの関係

OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
The Guards 兵士の HIPBELT と Pelvic Protection   間違いなく HIPBELT のスリットを通して股間アーマーを装着しています。


さてさて、腰回りの話を続けていたら、聞こえてきそうなのが俗に言う股間アーマー ”Tier 2 Pelvic Protection " はどうすんのよ?って声です。先に考えていた事を述べていましたが、トウラウザーベルトではなくHIPBELT に取り付けるのでは?という推理は半分当たっていて半分外れていました。即ち、どっちもアリでした。兵士個々の意思でえらんでいるようです。

OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)  OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
上掲2葉のミリフォトでもHIPBELT を利用して股間アーマーを組んでいます。


何れにせよHIPBELT の背部ベルクロパネルは股間アーマーを取り付ける為のものという考えは間違っていないように思います。但し、私のように若干OSPREYの丈が長い者はHIPBELTに股間アーマーを組み込むと全体的に下に下がり、アーマーと股間に隙間が生まれアーマー本来の役目を果たさないばかりか行動に制約が生まれますので、この方式を採る者ははサイズにピッタリの体型の持ち主に限ると思います。「どっちもアリ」なのはこう言ったことが原因でしょう。
 因みにこのPelvic Protection の支給はMoD の ’The Black Bag’ の記載からすると全軍ではなく兵士の中でもCAT2 と 3,AFV Crew に限定されています。このCATとはカテゴリーの事だとは判っていたのですが、どのような基準で設けられているのか判りませんでした。そこで英軍に詳しい友人があれこれと情報を漁ってくれて基準とおぼしきものを見つけてくれました。<情報有り難う御座います!>

OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)  OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
今や前線の兵士の当たり前の装備になったPelvic Protection ( 股間アーマー ) 米軍にも支給されています


それによると基本的に アフガン( に限らないと思いますが )のキャンプに長期留まらない(CAT1)、駐留する(CAT2)、攻撃作戦に参加する(CAT3)、の基準でカテゴリーを分けているようで所属というよりは派遣期間と任務が区別の根幹に据えられている様です。3カテゴリーに加えてAFV Crew、そしてMil Visitor があり合計で5つの区分けとなっています。尚、今回話の中心に据えているHIPBELT と YOKE ( Mollé Belt Ensemble ) はCAT3 のみであり、基準に則って見れば文字通り最前線の兵士のみに支給されているものと言うことになります。

更にこの友人からのネタ振りでごく一時盛り上がったのですが股間アーマーにもサイズがあってカバーのNSNでサイズが判ります。

                                                              Tier 2 Pelvic Protection Covers

                                                            NSN : 8470-99-553-5532 Size : Small
                                                            NSN : 8470-99-151-7821 Size : Medium
                                                            NSN : 8470-99-553-5533 Size : Large
                                                            NSN : 8470-99-177-0306 Size : X Large

私が持っているのはMです!見栄を張れるのか誇れるのかというシモがかった話は別として手に入れようとされる方はサイズは確認した方が良いですよ~。幸い私は無問題でしたが........



新型トラウザースベルトの有用性

OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)


OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)  OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
これも以前紹介したトラウザースベルトです。ピストルベルトの様なごついものではなく口型のシンプルなバックルです。


MTP迷彩に色合いを合わせた新型のトラウザースベルトです。従来よりPLCE ウェビングベルト(ピストルベルト)をトラウザースベルトの代わりに締めていたりして、DDPM時代からあったこのトラウザースベルトは余り使用例が無かったのですが、HIPBELTを使用するにあたって、再び使われ出しました。と言うのも、トウラザースベルト+HIPBELT と”重ね着”すればごついファステクスバックル同士が重なって著しく使用感を損なうからです。新型トラウザースベルトは薄く且つバックルもお腹から張り出さないロープロファイルで、しかも一度締めると容易に緩むことがありません、Pelvic Protection 着装時にもトラウザースごとずり下がることがありませんから非常に使い勝手が良いわけです。ネットでもe-Bayでも余り見かけないブツですが、ゲームにお勧めベルトでもあります。

OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)  OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
① 新型トラウザースベルト                               ② Pelvic Protection 着装


OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)  OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
③ Hipbelt & Yoke 着装                                 ④ OSPREY Mk.4 着装 





OSPREY Mk.4 とHIPBELTの考察(その3)
Team Mate の M 氏と。彼もフル装備持っているんですが出で立ちはいつもSF なものです。

Yoke を使っているので肩への加重は変わらないと思うのですが、重心が低くなったせいかアーマーのみより軽くなった様な気がします。
伏せるなどは当然ですが走る、身体をねじる等も以前より動きが良くなる感じです。何故かは判りません。総重量は寧ろ重くなっているのに






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この記事へのコメント
こんにちは。お久しぶりです。パトリオットです。
記載情報に少し誤解がありましたので、情報提供させていただきます。
まず、前提として略語は以下を示しております。
(既にご存知とは思いますが、念のため記載させていただきます。)

【CAT】= categorized
【AFV】= Armoured Fighting Vehicle

各カテゴリー分けに関してですが、
アフガンや、他のコンバットゾーンに派兵された兵士は、
CAT1、CAT2、CAT3の3つにカテゴライズ分けされます。
各カテゴリーの基準は以下のとおりです。
-------------------
【CAT1】
コンパウンドの外に出ないイネイブラーを意味しています。
なので、一部のキットしか与えられません。

【CAT2】
パトローラーを意味しています。
コンパウンドの外に出てパトロール任務にあたりますが、
あくまでコンパウンドの近くに留まります。
支給されるキットがやや増えます。

【CAT3】
ファイターを意味しています。
コンバットミッションに参加し、戦闘が主な任務となります。
キットがフル支給されます。
-------------------
MoDの軍事予算を少しでもセーブする方法として、
上記のような、全ての兵士に全てのアイテムを支給しないための
プライオリティスケールが設定されました。

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あと、Tier. 2は導入初期はワンサイズだったのですが、
その後サイズがたくさん増えました。

皆様の参考になれば幸いです。
Posted by パトリオット at 2013年10月02日 10:00
パトリオットさん:より詳細な情報ありがとうございます。皆様の貴重な情報を大事にしたいので敢えて本文は修正せずにおいておきますね。

私のblogがそう沢山の方に読まれているとは思いませんが此処に掲示されて皆様のお役に立てば嬉しいです。
Posted by Kafu' at 2013年10月02日 10:29
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