2019年03月25日

Aladdin Blue Flame Heater #15 STD Late Model

Aladdin Blue Flame Heater #15 STD Late Model
もう春なのに.......イギリス繋がりで......Aladdin Blue Flame Heater # 15 STD Late Model  1960年から1966年頃のスト-ブ 理知的な青い炎が気に入っています


夏生まれの私は御多分に洩れず寒さに弱いです。仕事柄、車であちらこちらを見て回るのですが、冬でも窓を開け放って走る暑がりな野郎と車に乗ったんじゃ間違いなく風邪を引きます。こちらは車中でありながらダウンを着込んでいるのに隣の座席に座っている人のことをまるで忖度しない無神経さもこの手の連中の共通項のような気がします。ったく暑がりな野郎は鬱陶しい。真夏には目の前で水をがぶ飲みして頭のてっぺんから汗をダラダラ流して、見てるだけで暑苦しい。その上冬までも・・・・・・・おっと脱線。
  でもって冬は早々に暖房器の厄介になりますが、隣の家のくたびれたエアコンの室外機の強烈な騒音を聞くたびに、周囲に迷惑にならないように、と常識人の私は痛切に思いこんでいるので尚更無音の暖房器、即ちファンヒーターでもない石油ストーブを持ち出す訳です。今年の冬はマイブームというか石油ストーブ三昧な日々を過ごしてまして、元からあったものに加えて、Valor とか Perfection 等のビンテ-ジスト-ブをレストアしては悦に入ってました。そんな中、ボロボロのアラジンがやってきました。ふらふらとポチったのがそもそもの縁なのですが、オ-クションでほぼ同時期に出ていた綺麗なストーブは倍以上の値段で落札され、ほとんど見向きもされないこいつはビンテージものとしてはかなりお安く手に入りました。まぁ、実際に来てみたら想像した以上のヤレ方でしたし、何よりどこぞの倉庫で長年放置されていたに違いないと思われるうず高く堆積した埃や幾年も前にこびりついた油汚れには滅入りました。しかし心配していた芯の上げ下げが出来たのは、大きな喜びでした。これが出来ないと着火も消化もできませんからね。ジャンク品と書かれると文句も言えませんし。根気よく汚れを溶かし、拭い、タンク内や外装の錆を落とし、磨き、此処まで辿り着きました。作業をしている間がオ-ルドスト-ブのレストアの醍醐味なんでしょうが、火を入れて青い炎が現出すると苦労が報われたような気がするのも偽らざる気持ちです。
 何もポンコツのスト-ブを買い込んで手間を掛けなくても店頭に並んでいる新品を買えば良いようなものですが、其処は其処、ビンテ-ジスト-ブと言われるモデル達の素材感や手の込んだ工業製品としてのすばらしさは別格なのです。お役御免になって売られ、或いは他人のものになり・・・・・挙げ句には使われず全身に埃と油を纏っても、手を入れれば往年の青い炎が蘇るなぞコストダウンされて一定の期間が来たら寿命が来るような現代のモノ達とは較べようがありません。次元が違うのです。現に浅く見積もってもこのスト-ブは53年も前のモノなのですから.....。謂わばレストアをしてでも所有する喜びをもたらせてくれる何かを持っているのです。

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 今でもアラジンスト-ブは販売されていて、現行モデルは日本の安全対策に対応すべく耐震消火装置は勿論、直に触れて火傷しないようガ-ドが装着され、さながら英軍のCVR(T)のごとき風情です。が、しかし!此処に採り上げるのは日本製になっちゃった現行アラジンスト-ブではなく頭のてっぺんからつま先まで彼の大英帝国で作られたアラジンであります。ご存じの方も多いのでさらりと触れる程度にしておきますが、アラジン社がまだ IR (インバ-・リサ-チ)社を名乗っていた頃から同社のスト-ブ(アチャラではヒ-タ-と言います)は日本に輸入されていましたが1960年にIR社とイギリス・アラジン社の合弁会社としてアラジン社が誕生。翌年の1961年に日本ではこのアラジンブランドのスト-ブが「暮らしの手帖」で絶賛され一躍有名になりました。その立役者が冒頭を飾ったシリ-ズ15 、正にこのモデルなのです。輸入外車ディ-ラ-としてつとに有名なYANASEがまだ「梁瀬」と漢字で名乗っていて当時、輸入代理店を務めていたものです。
 アラジンスト-ブの正式名称はアラジンBFH(ブル-・フレ-ム・ヒ-タ-)と言う通り、特徴は”青い焔”であります。青い焔とは完全燃焼の証であり、多くの石油スト-ブの中にあって燃焼臭は勿論のこと消火後の灯油臭が殆どしないのがウリです。私がガキの頃、アラジンスト-ブは非常に高価で、お医者の待合室のど真ん中に患者より堂々と居座っていたのを思い出します。何故かこのスト-ブと同じ色であるフォルクスワ-ゲンのビ-トルも当時のインテリゲンチャでかつブルジョワ達のマストアイテムだったと記憶しています。ともあれこの青い焔はシリ-ズ15(英国では更に若いシリ-ズから発売されていますが)からシリ-ズ39を数えるに至るまでかれこれ80年も作られ続けているのですから、如何にアラジンが世界的に信頼されしかも愛されて来たのかは、推して知るべしです。


今回は少しミリブロとは関係ない記事になりましたが、時代物の服装を着込んでのゲ-ムもあるこの趣味の一端としてオ-ルドスト-ブの事を少し書いて見たかったのでした。詳細は何れ、スト-ブのシリ-ズなども含めて「裏Faugh-A-Ballagh」でレストアの記事として挙げようかな?と思っております。




この記事へのコメント
いつぞやのヒーター登場ですね。思い出せば父はストーブとは言わずに「ヒーター」と言ってました。戦後進駐軍の仕事をして、その後パラマウントシネマ日本支社にいた関係上同僚は外国人だったので、その影響下に育った我が家の兄妹は皆かぶれてましたね。乗用車がまだ少ない時代にクライスラーニューヨーカーが自家用車でした。クソませたクソ生意気なクソガキだったと思います。
我が家はデロンギのオイルヒーターを使っていたので余り炎を直接見ることはなかったのですが友人宅で七輪が炬燵のように畳の部屋にあって餅を焼いているのを見たとき「なんて日本的なんだ」とカルチャーショックを感じた事がありました。( サンマを焼く小さな七輪じゃなく、大きな陶製の暖房器具兼調理器具 )さて、このヒーター仰せの通り行きつけ医院の待合室に鎮座ましましており御婆さん達が周りに椅子を並べて輪になって、いつまでも場所を確保していたのを覚えています。あとは中学生の時呉総監部のいずれかの部屋にありましたが、詳しい事は忘れました。いずれにしてもオールドプレイヤーは味のあるものですね、またそれを理解してめんどくさい作業をチマチマやるのも「男の醍醐味」だと思います。
Posted by おきたまこと at 2019年03月27日 08:26
おきたさん:書き込みありがとう御座います。当時、我が家はアラジンが買えずにValor でありました。今じゃこのLate Model とは別に英国国内向け仕様のEarly Model も持っていたりなんかします。我ながら完全に変態です。

信じられないことですが、昔のスト-ブをキャンプに使う向きがあるそうで驚きます。アラジンと言わずかつてのスト-ブは屋内専用と相場は決まっていましたから、隔世の感があります。夜露に曝され、傷みは屋内の何倍にもなりましょうね。錆よどうぞ出てくださいと言っているようなものです。昔人間の私としては屋内用を外に出すなんて個人的には気に入りませんね。大事に使って欲しいものです。
Posted by Kafu'Kafu' at 2019年03月27日 23:17
立派なストーブですねー
私はオプティマスのR8というシングルガソリンバーナーを所有してます。
加圧無しの燃焼輻射熱でタンク内圧を上昇させる簡単な構造なので、
友人の形見で古いものですが、まだまだ現役です。
Posted by 火事手伝い(鈴鹿) at 2019年03月28日 16:20
火事手伝いさん:流石!Optimus と来ましたか!8Rはつとに有名です!最終型が生産完了してはや14年ぐらいですかね?私もオプティマスは好物です。派生のOptimus 99 とかSVEA はたまた111 なんかも・・・・・。真鍮タンクは磨き出すと癖になりますよね~。昔のこの手のスト-ブはメンテナンスさえすればいつまでも現役で使えるのが良いです。手間もコツも要りますがそれがまた道具を使いこなす楽しみともなります。

海外ではこの手のクッキング用のバ-ナ-こそスト-ブと言います。日本の常用句でスト-ブはあちゃらではヒ-タ-、バ-ナ-はスト-ブ、このズレがこれまた興味深いのです。
Posted by Kafu'Kafu' at 2019年03月28日 23:15
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