2016年01月26日
Wind Proof Smock のフードについての考察(愚にもつかない講釈編)
いつかは書こうと思っていたのが、英軍のWind Proof Smock のある部分のことです。私ゃ、かねがね興味があって、この部分だけを採りあげて追っかけしておりました。最早、ストーカーの域ですな(^^; そんな重箱を針でつつく話題やら疑問を友人との遣り取りでもぶつけてみたら私にとってはトンでもない、しかし言われてみれば納得の結論を彼が口にしたのでした。・・・・・・・と此処まで述べても・・・・・・・

この写真だけでは何を言わんとしているか判らないのが今回のお話・・・奥が深い(嘘)ですよ~
一体何のこっちゃいな? と思われるかも知れません。それはその・・・・つまり・・・・・まぁ・・・・・・なんですな・・・・
WINDPROOF SMOCK にあるワイヤー入りフード の事なんですよ
。WINDPROOF SMOCK にあるワイヤー入りフード の事なんですよ
この写真だけでは何を言わんとしているか判らないのが今回のお話・・・奥が深い(嘘)ですよ~
同じもののはずなのに兵士によって襟周りというかフード部分が違っているのはご存知の事と思うのですが、一体どうやってこうなるのか?って疑問に思った方はいませんか?英軍兵士が非常にしばしば着込むWINDPROOF SMOCK ですが兵士によって文字通り様々に形を変えるんです。しかも一般兵士だろうが、将官クラスだろうが関係ありません。
フードにはフード前部に針金(と言っても銅線みたい)が通っていて、被った際に額やヘルメットに纏わりつかず、言ってみれば「ヒサシ」になるんですよね。軍装備の中でも英軍の特徴とも言えます。雪や雨が降る悪天候下でも視界の確保と共にエイミングに於いても目に雨滴などが不用意に入らず優れた機能だと思います。
んが!この針金が曲者で、曲がり方によっては襟が暴れて纏まりは悪くなるわ、枝に引っかかるわ、フードを展開して使っているミリフォトなんぞ絶無でして、どうにも不人気なようなのです。導電性の良い針金なんて雷にも無防備な気もします。〜なのかどうかは不明ですが、このフードを如何に料理するか、が兵士たちのファッションセンスでもあるようです。有名なRoyal Marines の写真では綺麗に折りたたんでいます。流石、世界で一番古くて由緒ある海兵隊員です。他方、一般歩兵となると単にクルクル丸めて留めているものや、針金の赴くまま単に羽織っているという者すらいます。更に、空挺兵士を始めこの針金が入っている部分がないものを着込んでいる例が多数あります。質実剛健、機能一辺倒の自衛隊ばかり見ている日本人には不思議に思えます。しかし、そんなところに気が回ると言うところが如何にもジョンブルですし、余裕がもたらす優雅さにも繋がるのだと思います。
贔屓の引き倒しになりそうな発言ですが、英軍は装備が野暮ったいのですが、被服の着こなしには拘りがあってスモックなどはウェストにドローコードが仕込んであって身ごろを絞ってスマートに見せたり、スモック系にはわざわざデューティベルト(しかもP58タイプ)を締める様な拘りがあります。戦闘服でもスタイリッシュに見せようとするそんな文化があってこそでしょうが、ベレーの被り方に始まり、ブッシュハットのショートブリム化であったりヘッドセットの装着方法にすら拘りを見せます。今回、ネタにするWINDPROOF SMOCK のフードのあしらい方もその一つでしょう。こんな事を記事にするのもわたし位なんでしょうが、気になり出すと突っ込みたくなるのが性分ですから、おつき合いの程を。次回には実践編も用意しますので英軍玄人の方は別にして駆け出しの方には是非試して貰いたいものです。
1.外巻き派 フードの自然なあしらい方で、必要なときにはすぐにフードを展開できる様に纏めます

これ普通の着こなし方です。フード先端から丸く織り込んでいくとこうなります




【左】Royal Scots ね!ベルトしてるでしょ? ベルトを上から締めるだけでいきなり英軍ぽさが増します

有名なRoyal Marines の写真です 実はこの写真にはWINDPROOF SMOCK HOOD の外巻き派と内巻き派が混在しています すみません1/26に掲載した写真はよく見ると全部内巻きでした 訂正します
2.内巻き派 フードをスモック内側に入れ込んでしまいます 装備の脱着に干渉しにくく且つネックウォーマーの役目も果たします

判りますか?これWINDPROOF SMOCK です フードは? → 内側にたくし込んでスタンドカラー風にしているんですよ~!





3.ぶった切り派 ワイヤーを取り去ると軽快で着やすくなります 気楽に羽織れるって感じですかね

フードの先端部のワイヤーが入っている部分を切り取ってしまう荒技です
ワイヤーが入っている襟!? 部分をさっさとハサミで切り取ってしまうやり方です。このぶった切りの見解を言ってくれたのがそもそも友人でした。写真を見れば見るほど切った後に糸がほつれて出ている写真が何枚も出てきました。基地傍のテイラーで切り取る兵士もいるでしょうが、写真を見ると自分でちゃっかり切り取っているみたいです。 ワイヤーがないのでフードがヘナヘナになって嵩張らなくなります。せやけど勝手に切ってええんかいなぁ~?

ばっさり切り取っています





ワイヤーを取り去るとフードの首周りへの追随性が増して着やすさが生まれます 切り取る勇気さえあればWINDPROOF SMOCK の違う次元を楽しいめるかも
4.まんま派(番外) そのまんま着ている連中です 確かに機能を100%発揮できる様になってます 当たり前か(^^;



ここでミソなのがすべからく針金の尖った部分を内側に折り込んでいると言うことです これはWINDPROOF SMOCK を着る上で基本です


展開するとヘルメット、キャップなどと併用しても余裕のあるフードですが、いろいろな巻き方でセンスある着こなしにするところが英軍ファンの面目躍如たるところです
フードにはフード前部に針金(と言っても銅線みたい)が通っていて、被った際に額やヘルメットに纏わりつかず、言ってみれば「ヒサシ」になるんですよね。軍装備の中でも英軍の特徴とも言えます。雪や雨が降る悪天候下でも視界の確保と共にエイミングに於いても目に雨滴などが不用意に入らず優れた機能だと思います。
んが!この針金が曲者で、曲がり方によっては襟が暴れて纏まりは悪くなるわ、枝に引っかかるわ、フードを展開して使っているミリフォトなんぞ絶無でして、どうにも不人気なようなのです。導電性の良い針金なんて雷にも無防備な気もします。〜なのかどうかは不明ですが、このフードを如何に料理するか、が兵士たちのファッションセンスでもあるようです。有名なRoyal Marines の写真では綺麗に折りたたんでいます。流石、世界で一番古くて由緒ある海兵隊員です。他方、一般歩兵となると単にクルクル丸めて留めているものや、針金の赴くまま単に羽織っているという者すらいます。更に、空挺兵士を始めこの針金が入っている部分がないものを着込んでいる例が多数あります。質実剛健、機能一辺倒の自衛隊ばかり見ている日本人には不思議に思えます。しかし、そんなところに気が回ると言うところが如何にもジョンブルですし、余裕がもたらす優雅さにも繋がるのだと思います。
贔屓の引き倒しになりそうな発言ですが、英軍は装備が野暮ったいのですが、被服の着こなしには拘りがあってスモックなどはウェストにドローコードが仕込んであって身ごろを絞ってスマートに見せたり、スモック系にはわざわざデューティベルト(しかもP58タイプ)を締める様な拘りがあります。戦闘服でもスタイリッシュに見せようとするそんな文化があってこそでしょうが、ベレーの被り方に始まり、ブッシュハットのショートブリム化であったりヘッドセットの装着方法にすら拘りを見せます。今回、ネタにするWINDPROOF SMOCK のフードのあしらい方もその一つでしょう。こんな事を記事にするのもわたし位なんでしょうが、気になり出すと突っ込みたくなるのが性分ですから、おつき合いの程を。次回には実践編も用意しますので英軍玄人の方は別にして駆け出しの方には是非試して貰いたいものです。
フードのあしらい方には大別して3種類あります。例によって便宜的にわたし流に分別してみますが、おもしろいですよ~
1.外巻き派 フードの自然なあしらい方で、必要なときにはすぐにフードを展開できる様に纏めます

これ普通の着こなし方です。フード先端から丸く織り込んでいくとこうなります




【左】Royal Scots ね!ベルトしてるでしょ? ベルトを上から締めるだけでいきなり英軍ぽさが増します

有名なRoyal Marines の写真です 実はこの写真にはWINDPROOF SMOCK HOOD の外巻き派と内巻き派が混在しています すみません1/26に掲載した写真はよく見ると全部内巻きでした 訂正します
2.内巻き派 フードをスモック内側に入れ込んでしまいます 装備の脱着に干渉しにくく且つネックウォーマーの役目も果たします

判りますか?これWINDPROOF SMOCK です フードは? → 内側にたくし込んでスタンドカラー風にしているんですよ~!





3.ぶった切り派 ワイヤーを取り去ると軽快で着やすくなります 気楽に羽織れるって感じですかね

フードの先端部のワイヤーが入っている部分を切り取ってしまう荒技です
ワイヤーが入っている襟!? 部分をさっさとハサミで切り取ってしまうやり方です。このぶった切りの見解を言ってくれたのがそもそも友人でした。写真を見れば見るほど切った後に糸がほつれて出ている写真が何枚も出てきました。基地傍のテイラーで切り取る兵士もいるでしょうが、写真を見ると自分でちゃっかり切り取っているみたいです。 ワイヤーがないのでフードがヘナヘナになって嵩張らなくなります。せやけど勝手に切ってええんかいなぁ~?

ばっさり切り取っています





ワイヤーを取り去るとフードの首周りへの追随性が増して着やすさが生まれます 切り取る勇気さえあればWINDPROOF SMOCK の違う次元を楽しいめるかも
4.まんま派(番外) そのまんま着ている連中です 確かに機能を100%発揮できる様になってます 当たり前か(^^;



ここでミソなのがすべからく針金の尖った部分を内側に折り込んでいると言うことです これはWINDPROOF SMOCK を着る上で基本です


展開するとヘルメット、キャップなどと併用しても余裕のあるフードですが、いろいろな巻き方でセンスある着こなしにするところが英軍ファンの面目躍如たるところです
この記事へのコメント
Kafu様
スモックのフードは
私も気になっておりました!
巻き方如何でスタイル全体に
影響すると思います。
巻いたフードにベレー
私が持つ最近のイギリス軍のイメージです。
こうして見てみると
イギリス軍のブーニーハットの使用率は
結構低いですね~
やはり、ブーニーといえば
アメリカ軍ですかね…
ベレーはスタイリッシュですが
迷彩効果という意味ではブーニーに
軍配が上がるので私は好んで
ブーニーを使っています。
スモックのフードは
私も気になっておりました!
巻き方如何でスタイル全体に
影響すると思います。
巻いたフードにベレー
私が持つ最近のイギリス軍のイメージです。
こうして見てみると
イギリス軍のブーニーハットの使用率は
結構低いですね~
やはり、ブーニーといえば
アメリカ軍ですかね…
ベレーはスタイリッシュですが
迷彩効果という意味ではブーニーに
軍配が上がるので私は好んで
ブーニーを使っています。
Posted by マキ at 2016年01月26日 19:33
マキさん:おっ!同じ考えでしたか! 記事に釣られましたね(^^)v
確かに元々ベレーのイメージが英軍の場合強い訳ですが、戦闘ではベレーを使うことは稀だと思っています。
従って、私もゲームではメットやブッシュハット、キャップを多用します。ベレーはゲームの合間や休憩の時だけですね。
でも、ベレーはやめられませんなぁ~。
確かに元々ベレーのイメージが英軍の場合強い訳ですが、戦闘ではベレーを使うことは稀だと思っています。
従って、私もゲームではメットやブッシュハット、キャップを多用します。ベレーはゲームの合間や休憩の時だけですね。
でも、ベレーはやめられませんなぁ~。
Posted by Kafu'
at 2016年01月27日 00:29

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