2015年06月26日

SA80 Bayonet Frog & Scabbard

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
何を今更BAYONET なのよ~・・・って? くどいですがPLCE 装備の後ろ姿にはやっぱりこいつがぶら下がってないとね~ と言う断じて私的な感情の発露からで御座いますよ
British SA80 Wirecutter Knife Bayonet



SA80のBAYONET(L3A1 銃剣)を携帯するには、収納と銃剣を補完する機能を持ったプラスティックケース即ちSCABBARD とそれをカバーしPLCE ベルトなどに取り付ける為のFROG ( フロッグ ) がセットされたものを使用します。手っ取り早く理解するには「銃剣」・「鞘」・「シース(もしくはカバー)」 がワンセットだと言い換えれば判りやすいでしょう。私の手許にあるものはL1A1 といわれる初期型のSCABBARD です。後期型はL2A1 SCABBARD と呼ばれていて大きな違いは下掲の写真のように先端がスクエアになっています。

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
左がL1A1 Scabbard 右が L2A1 Scabbard と言われています 海外のコレクターの間でも型式呼称に混乱があるようで些か怪しいです



因みにBAYONETの柄部分にある着剣装置のプレスキャッチにも前期型と後期型があって後期型のプレスキャッチには畝のように盛り上げた補強がモールドされています。( すてんがん工廠のキャストモデルはキチンと後期型の補強型プレスキャッチを再現しています )後期型になった理由は おおかた着剣したらキャッチが折れて銃剣がスポッと抜けたりした事故が頻発したんでしょうねぇ~。アフガニスタンでも数度に亘って銃剣突撃を敢行し、タリバンを敗走させたほど銃剣は英軍兵士とは切っても切れない腐れ縁的なものだけに命を守る着剣装置が壊れたとあっては一大事です。地味な改修ですが重要なものでもあった訳です。

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
【左】初期型プレスキャッチ                           【右】後期型プレスキャッチ




私のセットは別々に求めた所為もあって1992年製 FROG に初期型のSCABBARD と後期型BAYONET(キャストモデル) のちょっと”珍”な組み合わせ!?ですが、伝統的に物持ちの良い英軍なのでこんなことは幾らでも事例があるだろうと勝手に想像しています。兎に角、SCABBARD はなかなか出回らなくて難渋したものです。このSCABBARD(日本語読みではスキャバード)には米軍のM9 や露軍6kh2~5バヨネットのスキャバードにも見られる定番のワイヤーカッター機能を勿論持っています。しかし、それだけに留まらず、スイングアウトするノコギリとご丁寧にもBAYONET の刃を研ぐ砥石まで付いているという特徴を持ったお得なハイブリッド仕様です。


軍用モノもこの手のものはサバイバル臭ぷんぷんでマシェットと共にワイルドさでは最右翼のアイテムですね

SA80 Bayonet Frog & ScabbardSA80 Bayonet Frog & Scabbard
バヨネットのスリットに噛ませて棟の部分でワイヤーをカット出来るポピュラーな仕様

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
これがシャープナー(砥石)部分です  実はバラして新しいものに換装できるようになっています 

SA80 Bayonet Frog & ScabbardSA80 Bayonet Frog & Scabbard
ノコギリを繰り出したところ 西洋の国の常識である押し切り用の刃付けがしてあります 先端にノコがぶれないようにキャッチャーが設けられています



SA80 Bayonet Frog & ScabbardSA80 Bayonet Frog & Scabbard
放出品ですから来たときは砂だらけ傷だらけ(海外でgood condition とはこの程度を指します) 全てバラした上で鞘の部分は中性洗剤に浸けて汚れを全て落としました

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
ノコギリ部分はほぼ未使用 刃物用の保守用油でオーバーホールを締め

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
上からFROG、オーバーホール後のSCABBARD、BAYONET  FROGは民生品(Viper 等)は別として未だにDPM パターンしか出ていないと思われます
出ておりました!イヤお恥ずかしい....2015_07_05 訂正


ところでFROGって名詞なんですが先ず浮かぶのは”蛙”です。どうもピンと来ない。シース(sheath)ならまだしもで、このフロッグのこともシースと表現する記述もあるのですが、納得いかないので調べてみました。
すると載っていました! それも英英辞典の最後の方に

A leather or fabric loop used to attach a sword or bayonet, or its scabbard, to a waist or shoulder belt.
・・・・とあります。そのものズバリの解説です。あちらの方でもしらないひとがいるんでしょう。


でもね・・・・



SA80 Bayonet Frog & Scabbard
銃剣を飲み込んだ蛙の図が頭から離れませんわぁ~




---ちょっとした謎---

SA80 Bayonet Frog & Scabbard
これが謎をはらんでいる一枚の写真 こう書いてピンと来る人はかなり「オカシイひと」いやビョーキです




<もうちょっと続くかも~>




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この記事へのコメント
どもです~

鞘いいですねぇ~ ワイヤカッター使ってみたいですけど、レジン製の銃剣では・・(汗

私も、その昔ファルコントーイのガリルの2脚の基部でコーラの栓抜きやって亜鉛合金の基部を壊した事が・・・(ww


画像>あれ?どうやって固定してるんでしょうか?(w うちにあるDDPM柄のベストには,弾納の横に、プラ製の鞘をスリーカラーの生地で縫い付けてありました・・

ちなみに、クレイのパンツ・・かなりの数が出回ってそうですね~
Posted by フォックスロットデルタ at 2015年06月27日 11:17
FD様:流石!重篤患者!おっと失礼^_^;

そうなんです!どうやってFROG付けてるんでしょう?
縫いつけッスかね〜。

私もアレコレ思いを巡らせております。

CRYEパンツは最早、定番になりつつある感じです。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年06月27日 11:57
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