2014年10月05日
Sterling L2A3 (βeta PROJECT) の分解と調整 ④
βeta PROJECT L2A3 STERLING の調整

ボルトカバー(・・・と述べてきましたが実銃ではカバーではなくボルトそのものです)に加製C1との大きな違いであるL2 独自の異物排出用の溝切りを自作したもの

ボルトカバー(・・・と述べてきましたが実銃ではカバーではなくボルトそのものです)に加製C1との大きな違いであるL2 独自の異物排出用の溝切りを自作したもの
1.弾ポロを解消する
弾ポロは私が睨んだとおり押しゴムが柔らかすぎましたのでマルイの純正押しゴムと交換したところ忽ち問題解消しました。全体海外製は日本の規制値以上の初速を出して撃つようにセットされています。国内規制をクリアするにはバネカット等の方法を採りますが、概してこの辺りのパーツまで換える事は少なく、今回もご多分に漏れずチャンバーパッキン(ホップパッキン)が固くそれに対して押しゴムの堅さが不足しているのが原因でした。パワーで弾を飛ばす海外製は此処までの繊細さは要求されていない訳です。早速、押しゴムの交換方法を以下の通り示します。

①チャンバーブロック+アウター+バレルがセットのバレルユニット ②M4イモネジで留まっているホップダイヤルを外します

③アウターバレルを反時計方向に回して外します ④チャンバーブロック左右のイモネジを緩めてバレルを抜き取ります

⑤ホップレバーを引き揚げたところ。矢印の押しゴムを交換します。押しゴムをセットするレバー先は少しRが足りないので押しゴムのセットは注意
2.弾道不安定を解消する
押しゴム交換と共にバレルを観察します。精度が残念ながら悪いです。写真が上手く撮れませんでしたので載せる事は出来ませんがバレル内には縦に無数の傷が入っており、ホップパッキン窓の処理はがたがたで、見るからに弾筋が荒れるのが判りましたので、バレルごと交換としました。交換したバレルは手許にあったTNバレルですがオリジナルは全長189mm の特殊サイズなのでカットして使用です。切った後のクラウン処理は非常に大事で角度と磨きには時間を掛けました。知り合いにショップさんがあるなら頼んでやって貰った方が良いと思います。尚、インナーバレル長ですが後から考えるに、あと10 ~ 20mm 短くしてアウターバレルも短くしてやればマズルからインナーバレルが隠れてよりリアルになると思います。アホの知恵は後から回ると言いますがリアル指向派は組んだ後に愕然とした私の二の舞はなさらない方が宜しいと思います。ともあれバレル交換によって集弾率は格段に向上し先の記事で触れたように35m離れてSMG ながらヘッドショットできるまでになりました。因みにチャンバーパッキン(ホップパッキン)はオリジナルを使用しました。結構凝った3点支持タイプなんです!

オリジナルバレルです。ホップアップ窓がガタガタです。しかもパッキンは接着した様でして気密を上げるには良いのですがどうにも荒っぽい手法です
ッてことでバレルごと交換しました(技もナニもありませんわ)

①接着ではなくてシールテープで気密アップします。これだけで弾速も稼げます ②見づらいですが3点支持の上に2点ホップのチャンバーパッキン
3.初弾不発(出ない/空撃ちになる)を何とかしてみる
初弾不発には幾つか原因があるのですが、要はノズルが邪魔をしてチャンバーに弾が入らないのが原因です(当たり前か)。多く出回っているシステムならノズルやチャンバーを見直しても良いのですが、ノズルにしてもチャンバーにしても独自の形状をしているので、今回はセクターチップの追加とタペプレをいじってみました。特にタペプレは素材感が些かチープで耐久性にも問題がありそうだったからです。

【左】全長24mm のロングノズルで表面は段差のないフラットです 【右】メカボックスからの突き出し量も多くて代替品はなし
そこでセクターチップを入れてみましたが・・・・・・・・

このタイプは全く効果が出ませんでした

そこにスターリング同好の友人から有力な情報!Ver.3 用と謳っているSHS の樹脂製セクターチップに交換したところ効果覿面で初弾不発症状が無くなりました
元々、セクターチップは初弾不発と言うよりハイサイクルシステムや給弾不良全般に効く対症療法で、特にハイサイに於いては必須と言っても良いくらいのパーツなのですが、初弾不発にも使われているとの事。ノズルがチャンバー内に残る事によって初弾がチャンバーに入りきらない初弾不発に効くのは未だ頭で半分理解できていないのですが、兎も角効果は絶大でした。
念のため、オリジナルのタペプレが筐体にシリンダーユニットを入れ込む関係上高さと幅を削り込んだ形になっているので、チップに掛かる距離も短いのが心配なのでライラックス製のタペプレを加工して入れておきました。確実に初弾不発は消えました。

【左】ライラックスのカスタムタペプレ(上)とオリジナル(下)の比較 【右】現物合わせでメカボに干渉しないギリギリでカットします
<続く~>
Features:
• Fully / Semi Automatic Shooting Mode
• Steel Made Upper Receiver/ Metal Lower Receiver
• Steel Front & Rear Sight
• Steel Made Folding Stock
• Polymer Pistol Grip
• 9mm CNC Complete Gearbox (注!9mm と書いてありますが7mm です )
• Steel Housing 120 Rounds Magazine
• Mini Type Connector Rear Wire Set for Rechargeable Battery located into stock
Specs:
Weight: 2900g
Material: Metal and ABS Plastic
Major Color: Black
Length: 485mm (Folding) / 680mm
Barrel Length: ~190mm
Blow Back: No
Hop-up: Adjustable
Shooting Mode: Semi/Fully Automatic
Gearbox Type: Custom type
Power source: 7.4 1100 PEQ15 Type Li-Po (Not Including) (横幅34mm ×長さ70mm ×厚み14mm クラスのPEQ 15 用リポが使用可能です)
Magazine Capacity: 120 Rounds
Magazine Type: Spring Loaded
Bullet Type: 6mm BB
Compartment Size: Length 80mm/ Diameter 35mm
Power (Muzzle Velocity): 375 FPS with 0.2g BB
Manufacturer: Beta Project

34rounds と記されたスターリングのマガジン 補強板も再現されていてなかなかリアルです
弾ポロは私が睨んだとおり押しゴムが柔らかすぎましたのでマルイの純正押しゴムと交換したところ忽ち問題解消しました。全体海外製は日本の規制値以上の初速を出して撃つようにセットされています。国内規制をクリアするにはバネカット等の方法を採りますが、概してこの辺りのパーツまで換える事は少なく、今回もご多分に漏れずチャンバーパッキン(ホップパッキン)が固くそれに対して押しゴムの堅さが不足しているのが原因でした。パワーで弾を飛ばす海外製は此処までの繊細さは要求されていない訳です。早速、押しゴムの交換方法を以下の通り示します。
①チャンバーブロック+アウター+バレルがセットのバレルユニット ②M4イモネジで留まっているホップダイヤルを外します
③アウターバレルを反時計方向に回して外します ④チャンバーブロック左右のイモネジを緩めてバレルを抜き取ります
⑤ホップレバーを引き揚げたところ。矢印の押しゴムを交換します。押しゴムをセットするレバー先は少しRが足りないので押しゴムのセットは注意
2.弾道不安定を解消する
押しゴム交換と共にバレルを観察します。精度が残念ながら悪いです。写真が上手く撮れませんでしたので載せる事は出来ませんがバレル内には縦に無数の傷が入っており、ホップパッキン窓の処理はがたがたで、見るからに弾筋が荒れるのが判りましたので、バレルごと交換としました。交換したバレルは手許にあったTNバレルですがオリジナルは全長189mm の特殊サイズなのでカットして使用です。切った後のクラウン処理は非常に大事で角度と磨きには時間を掛けました。知り合いにショップさんがあるなら頼んでやって貰った方が良いと思います。尚、インナーバレル長ですが後から考えるに、あと10 ~ 20mm 短くしてアウターバレルも短くしてやればマズルからインナーバレルが隠れてよりリアルになると思います。アホの知恵は後から回ると言いますがリアル指向派は組んだ後に愕然とした私の二の舞はなさらない方が宜しいと思います。ともあれバレル交換によって集弾率は格段に向上し先の記事で触れたように35m離れてSMG ながらヘッドショットできるまでになりました。因みにチャンバーパッキン(ホップパッキン)はオリジナルを使用しました。結構凝った3点支持タイプなんです!
オリジナルバレルです。ホップアップ窓がガタガタです。しかもパッキンは接着した様でして気密を上げるには良いのですがどうにも荒っぽい手法です
ッてことでバレルごと交換しました(技もナニもありませんわ)
①接着ではなくてシールテープで気密アップします。これだけで弾速も稼げます ②見づらいですが3点支持の上に2点ホップのチャンバーパッキン
3.初弾不発(出ない/空撃ちになる)を何とかしてみる
初弾不発には幾つか原因があるのですが、要はノズルが邪魔をしてチャンバーに弾が入らないのが原因です(当たり前か)。多く出回っているシステムならノズルやチャンバーを見直しても良いのですが、ノズルにしてもチャンバーにしても独自の形状をしているので、今回はセクターチップの追加とタペプレをいじってみました。特にタペプレは素材感が些かチープで耐久性にも問題がありそうだったからです。
【左】全長24mm のロングノズルで表面は段差のないフラットです 【右】メカボックスからの突き出し量も多くて代替品はなし
そこでセクターチップを入れてみましたが・・・・・・・・
このタイプは全く効果が出ませんでした
そこにスターリング同好の友人から有力な情報!Ver.3 用と謳っているSHS の樹脂製セクターチップに交換したところ効果覿面で初弾不発症状が無くなりました
元々、セクターチップは初弾不発と言うよりハイサイクルシステムや給弾不良全般に効く対症療法で、特にハイサイに於いては必須と言っても良いくらいのパーツなのですが、初弾不発にも使われているとの事。ノズルがチャンバー内に残る事によって初弾がチャンバーに入りきらない初弾不発に効くのは未だ頭で半分理解できていないのですが、兎も角効果は絶大でした。
念のため、オリジナルのタペプレが筐体にシリンダーユニットを入れ込む関係上高さと幅を削り込んだ形になっているので、チップに掛かる距離も短いのが心配なのでライラックス製のタペプレを加工して入れておきました。確実に初弾不発は消えました。
【左】ライラックスのカスタムタペプレ(上)とオリジナル(下)の比較 【右】現物合わせでメカボに干渉しないギリギリでカットします
以上で問題点の解消が一通り出来ました。次回はちょっとコアな!? な話題と拘った事を述べていきたいと思います。
<続く~>
<海外で紹介されている諸元です>
Features:
• Fully / Semi Automatic Shooting Mode
• Steel Made Upper Receiver/ Metal Lower Receiver
• Steel Front & Rear Sight
• Steel Made Folding Stock
• Polymer Pistol Grip
• 9mm CNC Complete Gearbox (注!9mm と書いてありますが7mm です )
• Steel Housing 120 Rounds Magazine
• Mini Type Connector Rear Wire Set for Rechargeable Battery located into stock
Specs:
Weight: 2900g
Material: Metal and ABS Plastic
Major Color: Black
Length: 485mm (Folding) / 680mm
Barrel Length: ~190mm
Blow Back: No
Hop-up: Adjustable
Shooting Mode: Semi/Fully Automatic
Gearbox Type: Custom type
Power source: 7.4 1100 PEQ15 Type Li-Po (Not Including) (横幅34mm ×長さ70mm ×厚み14mm クラスのPEQ 15 用リポが使用可能です)
Magazine Capacity: 120 Rounds
Magazine Type: Spring Loaded
Bullet Type: 6mm BB
Compartment Size: Length 80mm/ Diameter 35mm
Power (Muzzle Velocity): 375 FPS with 0.2g BB
Manufacturer: Beta Project
34rounds と記されたスターリングのマガジン 補強板も再現されていてなかなかリアルです
Posted by Kafu' at 01:24│Comments(0)
│Sterling( L2A3 )
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