2014年03月01日

VFC HK417 とオールドパーツ

VFC/HK417

VFC HK417 とオールドパーツ
HK417 12inch

外装の出来がよいと評判のVFC HK417 英軍ではSFが使っていると言うことでお持ちの方も多いのではないでしょうか?チューンアップに就いてもネットにいくつも記事が出ているので、メジャーな銃はこの点良いよな~と思うわけです。特にメカボックスのばらしには少し癖があるので随分参考にさせていただきました。

自分がへたれなので余りSFって上段に構えるのは苦手なのですがL129が未発売の中、これもありか、と手に入れました。VFC は以前から外観に惚れて私もAKシリーズを数挺もっています。しかしこのHK417は外観とは裏腹、購入当初から調整ネジを回しても収まらない激しいギア音に嫌気がさし、放置していました。ネットを見ると皆様も同様に悩まれているご様子。

今回、すこしだけ時間に余裕が出来たので遂にメカボを開ける事にしました。まぁ海外製は最低でも一度はメカボを開けて洗浄、グリスの再塗布は必要だと思っていますから、何れにせよバラす予定ではあったのですが....。基本的に私の調整は必要最小限ですので、出来るだけオリジナルパーツを使います。ショップの場合、分解、加工が商売ですからふんだんにカスタムパーツを使いますが、ちょっとしたことで問題解決もあります。そこがいいんですな。それに問題の切り分けが出来ないので手間は掛かりますが最初から全取っ替えはしません。ただ今回はいつもと趣向を変えて少し斜に構えたアプローチです。恐らく皆様には何のお役にも立たないと思います。時間を無為に費やしたい方のみご笑覧ください。

1.モーター交換で異音が消える!

症状は異音(表現するならモーターを押し込みすぎたような音)と遅い回転です。海外製モデルの場合、多くはマ○イの モーターの丸パクリが多いのですが、異音の原因はモーターのピニオンがらみだとにらんでいました。しかし、今回はモーター本体の問題でした!

多くの方がグリップが立ち気味だから、とかシム調整が足りないなどこの他にも原因を挙げていらっしゃいますが、Q太郎のエアガン工房にてモータータワーのカラーの厚みに対してメカボのモーターホールが大きすぎる、と目から鱗のレポートに感服しました。元はと言えばVFC のモーターは使える!と勝手に思いこんでいたのが間違い。考えてみれば今までVFC はAK 系を幾つも弄りましたがモーターの軸芯がきちんと出るVer.3 系メカボでした。しかしHK417ではデフォルトのモーターではピニオンが突き出す為に開けてあるモーターホール内径が大きすぎてグリップ底で固定しても上側、即ちベベルとの噛み合いで軸芯がズレていたのです。道理で調整出来なかった訳です。そこでカラーが厚めのEG700をパーツボックスから引っ張り出して入れてみた所、あっさり問題解決してしまいました。因みに同記事によるとモーターホール内径はΦ9.72mm、VFC のモーターカラーは私の実測でΦ9mm !暴れるわけです。

マルイのEG700 はΦ9.5mm ありました。もう拍子抜けです。モ-ターを押し込みすぎたようなヒステリックな音は見事に消えました。しかもオールドパーツであるEG700 で回転まで上がりました。メカボとギア&シムセットはオリジナルを使用し洗浄、グリス再塗布のみです。 7.4V 1100mAh Li-Po 仕様 ・6.03mm タイトバレル換装で14.3 発/秒、95.5m/s (ノン・ホップ)となりました。

VFC HK417 とオールドパーツ
モーターカラーに2巻きほどシーリングテープを巻くと更に効果アップします


スプリングが短すぎてギアクラッシュするという話もあるのですが、私の銃はエンド処理がされた上に通常並の長さで特段交換するには至りませんでした。G&G 同様VFC でもロットで違うのでしょう。またセクター&スパーギアのエン○ェルのオートシム調整の様なスプリング式もモーター交換によって正常に機能している!?ようなのでこれ以上手を入れていません。後は当たりが付くまで撃つのみです。更に静かになるはずです。

実はこのあと別の理由でスプリングを交換することになるのですが



2.なんちゃってパカ○ノズル


さて、俄然調子の良くなったメカボですが、試射すると弾速が定まりません。銃の性格上セミオートを重視しますから由々しき事態。どうもチャンバー内で押し込まれるBB弾の位置が安定していない様です。命中精度に大きく関わる部位なので疎かに出来ません。

VFC HK417 とオールドパーツVFC HK417 とオールドパーツ
オリジナルノズルに縦一本に”リブ”を入れました。材質は多段マグのスライド蓋! 固定は0.5mm のピアノ線を貫通させた上で
接着剤で溶着します。ただしノズルにツライチに合わせると押し込みすぎるので現物合わせである程度前面を抉る必要があります


説明がへたくそで恐縮ですが、ノズルで押し込まれたBB がホップブロックに丁度来ればいいのですが、不十分だと弾道の乱れとなりますし、ピストンとノズルが後退する際、発射方向とは逆に引き戻そうとする負圧も生まれます。これを最小限に食い止めるのがパカ山のΦノズルやでんでん虫です。工作しやすそうだったのでΦノズルもどきを作って見ましたが、タペットプレート上でノズルがぐるぐる回ります。工作精度が低いので効果はあがりましたがまだまだ考えを煮詰めないと行けませんね~



3.PROTEC パワーレギュレーター / 覚えている人いるかな?

VFC HK417 とオールドパーツ
マルイXM-177E2 用とありますが、初期のM16系(この当時はM4 なんて世にありませんでした)前配線のカービンモデルなら使用可能でした


これはなんじゃいな?というと要は可動式のスプリングガイドを後ろからロッドで押し出してスプリングレートを変えるものです。スプリングと直接接する可動スプリングガイドはロッド先端とガイドにより精度を保ったままスラストベアリング並みに回るのでストレスも殆どありません。その昔ゲーム仲間がポンと私に譲ってくれたものです。前々からいつかは使いたいと思いながらもう20年近く経ちますか.....。同じ考えなのは私の記事ではICS の L85A2 のシステムがそれですが、こいつの凄いところはスプリング圧縮が無段階だというところです。(※但し取り付け可能モデルは当時から制約がありました/ストックパイプ後端にある蓋でストックを締め上げるタイプのみ使用可能)HK417 のストックパイプはロアレシーバーに留められておりその上M4系より内径も太いので、後ろ出し配線にも干渉せず、このパーツを復活させるにはうってつけのモデルです。(※メカボの後端部にスプリングガイド取付のためにΦ12mm の取付穴の拡張が必要)

VFC HK417 とオールドパーツ
メカボックスから飛び出している黒い鉄パイプはロッドを押し込む為のガイドです。ロッドの前後進と固定はガイドに入れた2つのイモネジで行います


VFC HK417 とオールドパーツ
ストックパイプの中に見えるロッドガイド。中にあるイモネジを締めていけばスプリングテンションが上がるという寸法 バラさず弾速調整が可能です


このパーツが出た当時はまだまだエアタンク&BV 方式のエアガンがフィールドを蹂躙していました。ネーミングも当時のエアタンクの吐出圧調整器の名前を冠しているわけですが、BV に対抗して電動ガンもパワーアップ一辺倒の時代でもあったのです。チューニングも今のように体系的に整理されていない頃で、多くのゲーマーがシステマのギアセットに付いてくる説明書でシムの厚みと枚数を盲信して組んでいたような次第。パーツメイカーもショップもそれぞれ独自の路線を突っ走っていた頃です。その中でもこのPROTEC パワーレギュレーターは過去の遺物中の遺物でしょうな。しかしイイ仕事してますよホントに。付属のスプリングを使用して、83m/s ~ 92m/s (ノンホップ、0.2g)でした。


4.CRUSADER のパーツ


VFC HK417 とオールドパーツ    VFC HK417 とオールドパーツ
VFC/UmarexHK417用レシーバースリングマウント メンテナンスホールが楕円になっていてボールヘッドヘックスレンチが使用可能 何気にスグレモノ


VFC HK417 とオールドパーツ
VFC/UmarexHK417用トリガーガード 手袋をしていてもトリガーが引きやすいラウンドフォルム 中指が痛くなりにくい



そして・・・・・・20inch仕様


VFC HK417 とオールドパーツ
VFCの精度の高さを物語る20inchキット 見事にポン付けで、しかも剛性は最高クラスです


VFC HK417 とオールドパーツ
20inch HK417 オールドパーツ仕様 シリンダーを換装してロングバレルに対応しています



VFC HK417 とオールドパーツ

VFC HK417 とオールドパーツ
HK417 はRoyal Marines でも limited trial only ですが使用例はある様です・・・・・・・・それにしても長い!






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Posted by Kafu' at 00:57│Comments(4)HK417
この記事へのコメント
プログ拝見させて頂きました♪
海外製ガンとは言えカスタムの仕方がショップ品に頼らないオリジナル性があり、とても勉強になります。
自分はまだマルイ製しかバラしたことがないですが色々参考にさせて頂いて海外製にも手を伸ばしていきたいです♪

あと英国軍装備に関しては凄いカルトですねww拘りと洞察力が素晴らしい!
こんな濃いめは自分的に大好きです♪
Posted by おっくー at 2014年03月03日 00:09
おっくーさん:こんばんは。過分なお言葉有り難う御座います。

無駄に長生きしていますから痛い目にも酷い目にも遭っていますけど、お役に立つことがあればいつでもどうぞ~。
Posted by Kafu'Kafu' at 2014年03月03日 00:47
プロテックって…(^_^;
懐かしいですね。
このようなアイテム再販してほしいですね。
今でも通用する優秀なアイテムになるはずです。
しかし、20インチは長いですね~
M14フルサイズかEBRに匹敵しますね。
モーター関係での異音はタワーとホールの関係によることが多いので、海外製品はここを最初にチェックしないといけませんね。私のKAC PDWも穴が大きすぎてかなり暴れていました。
Posted by moku at 2014年03月07日 17:21
mokuさん:おおっ!プロテックのこのパーツをご存じでしたか!

ググってみてもグリーンガスレギュレーターの記事しか出てこないので、最早知らない人の方が多いような気がします。

スプリングレートの可変式はレギュレーションの違うフィールドでは有効なものだと思います。このシステムはスプリングが暴れるのでお奨めしませんが
最弱にするとガスハンドガン以下の70m/sあたりまで落とせますので、CQBフィールドなんかにもお奨め出来ます。再販されると面白いアイテムの一つです。

モーターはマルイ製がやっぱりスタンダードですね~。カラーの厚みは別としても出来と言い価格と言いこなれています。

それにしても20inch は長いです(^^;
Posted by Kafu'Kafu' at 2014年03月07日 20:17
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