2016年11月02日

ARES L1A1 の分解と調整 Vol.2


ARES L1A1 シンセティックストックVer.  コットンスリングは L42A1 当時と変わらないタイプ 


分解前のチェックで、判明したことは、初弾が出ない。弾速は94m/s(ノンホップ)あるものの、初速が安定しない。弾が散る。ホップダイヤルがグニャグニャでダイヤル自身が撃っている間でも回ってしまう、でした。その他、気になったものにはトリガーのスリットから剥き出しのセクターギアが見える事でしょうか?マルイの様にカバー出来なかったのか知らん。ゲーム中に異物が噛みそうで些か怖いですね。



白々とセクターギアの歯が見えます   枯草程度ならお構いなしでしょうが砂粒などが入ると厄介なことになりそうです


メカボックスの分解と調整


【左】軸受けはベベルギア部がシールドベアリング!    【中】メカボを割るにはマイクロスイッチのネジもお忘れなく       【右】右サイドの配線の引き回しも外します



びっくり。軸受けが一所に外れて来ました!固定した跡がなく故意なのかうっかりなのか判りませんが、ギアと供回りしていてはメカ全体を痛めます


写真のように内部は緑ではないもののグリスがベットリ。箱出しでもイケるかなと思えるほどの静かな作動音でしたが、もしかしたらグリスで作動音のデッドニングを狙ったとしか思えないほどです。しかも軸受けは反対側も同様に全く固定されていませんでした。善意に解釈すればギアに負担が掛かると動いて逃げる仕組みか?とも思いますが、実際には軸受けが供回りすればメカボックスを削るだけですし芯中がズレればギアすら破損する憂き目に遭います。って事で当然、油分を取り瞬着で固定します。ついでなので他の軸受けも7mmベアリングに変更です。昔高価だったベアリングも今じゃ6個セットで1000円を切ります。セミ重視の銃なのでしがないオッサンでも頑張りました(^^)


7mm ベアリングに入れ替えちゃった~の図




初弾が出ない(給弾不良対策)

初弾の給弾不良の原因は簡単に判りました。給弾口を見ながらトリガーを引いてみたら、ローディングノズルが給弾口を半分塞いで弾上がりしていないのです。これはタペットプレ-トが充分に下がりきっていない証拠ですから、更に下がるようにすればいいわけです。このモデルのセクターギアにはVer.3用のセクターチップが奢られている(付け忘れもあるらしい)のですが、これはハイサイクル銃で起こる給弾不良を防止するためロ-ディングノズルの開放時間を長くする為のもので、初弾の給弾不良にはあまり効果が有りません(何故かS&T スターリングには効果がありましたが)、そこでビッグアウトタイプの円形セクターチップを使いました。デフォルトのロ-ディングノズルを使用する方は絶対にお勧めです。



セクターチップを入れ替えたところ  (この時は撮影重視でグリスは拭き取っていません)


弾速の安定化(と新たに出てきた悩ましい問題)


初弾不良の問題は一応の解決を見たのですが❶ の問題に立ち返って見ると初速の安定がしないのは、チャンバー内へのBBの押し込み量にバラツキがある事が多いので、ORGAさんのブログにも有るとおりL1A1 のデフォルトノズルの様な長さと段差のない、しかも押し込み量が一定になると言えばファイアフライのでんでんむしに行き着きます。そこで私も真似して次世代G36用のでんでんむしを求めたのですが・・・・・・


同寸じゃなかった・・・・・・・あかんやん(T^T)


もうお分かりになっている方はニヤニヤしていると思いますが、折角セクターチップの換装をしてもノズルが長くなりゃ元の木阿弥ですわ。これには参りましたな。初速の安定と気密が上がって非常に良い結果が出たのですが、片や解決したと思っていた給弾不良がまたもや登場と相成りました。良い方法があったら是非ご教授願いたいと追います。因みにこのモデルのタペットプレートはP90でお馴染みのVer.6 と同型ですがリタ-ンスプリングのフックがあるものなのでコンバートできません。かといって引ききり量を増やすVer.2 用を使うと今度はノズルの前進不良を起こし極端な弾速低下を起こします。Ver.2 用を削って整形するのが良いのかな?とは思うのですが.....。お恥ずかしいですが現在もこの問題だけは解決できていません。

ところで、初速と安定化は進んだものの、このノズルの交換ではえげつない結果となりました。スプリングもバレルも箱出しのままでBBの重さも0.2gから変えていません。もう正視できない数値をたたき出してしまいます。如何に気密が大事かと言うことにもなりますが、これは絶対にダメです!



【箱だし】フムフム・・・・まぁこんなもん               【ノズル変更】ギャァァァァァァァ~ッ!!!!




インナ-バレル関係の分解と調整

❸弾が散る。(集弾性の向上)


すぐにデルタストライクバレル460mmに換装しました。何ですぐに換装できたかというと実は他の銃で試して相性が悪くてお蔵入りしていた代物。夢よもう一度、とばかりに使用したところ、今度は理想的な弾速になった上にノズルの変更と相まって弾速の安定も同時に達成できほぼ満足なレベルになりました。今流行りの流速チューンに使われる事もあるバレルで他メイカーも同様のものを出されていますが、流速チューン特有の長掛けホップ仕様のお陰で集弾性も上々の様です。ここら辺のアプローチは数多くありますが、今までチャンバーパッキンに電気くらげを選んでいたのを別の指向でセミオ-ト重視の集弾を目指したまでです。勿論、弾速もスプリングを変えれば良いことなのですが、何でもかんでも高額パーツに切り替えるのは貧乏性の私には耐え難いので.....。そのくせ此処で敢えてバレルを変更したものにはもう一つの理由があって、私の銃に限ってと前置きした上で申すと、オリジナルバレルが偏芯していたのです。主に弾散りの原因はこれでもありましょう。


お蔵入りから一転! メインバレルとして脚光を浴びたデルタストライクバレル(少々大袈裟)




【左】オリジナルバレル7m集弾(10発)                 【中】落ち着いてくれた弾速           【右】長掛けホップ仕様のバレルに交換(実は20発撃っています)




ホップダイヤルがグニャグニャでダイヤル自身が撃っている間でも回ってしまう・・・・を修正する+オマケ

ホップチャンバ-はマ●イAEG 系やそれに類する他社品を含め ” 見慣れた ” ものではなく、ホップダイヤルの固定策が全く施されて居らず、適度な粘りやクリック感のないもので、ホップの係り具合は勿論、勝手にダイヤルが回るというお粗末なものです。しかも直接押し下げる方式なので咥え込んだBBに直截的な圧迫を掛けるのでマ●イ式のバネによるダンパ-機能がなく、押さえゴムの弾力がその役を担う程度。当然、余裕に欠けますので例えば割れ弾などが来ると逃げが少ない分、メカボにもチャンバ-パッキンにも悪影響が出ると思われます。


チャ-ジングボルトを引けばホップアップチャンバ-にすぐにアクセスできます


アッパ-レシ-バ-の分解

ホップアップチャンバ-にたどり着くにはアッパ-レシ-バ-からトップカバーを抜き去るなどの分解が必要になります。これがちと厄介な作業で初めて分解する人は途方に暮れると思いますので、図解しておきます。


【左】矢印位置に僅かな隙間がありますのでドライバ-を差し込んでトップカバ-をズラしていきます      【右】後方にトップカバーをスライドさせながら外します



ボルトカバ-を外せば、アッパ-にネジ止めされたチャンバ-に行き着きます


チャンバ-とバレルは上掲写真の通り4つのネジで固定されていますので、これを外します。そのままレシ-バ-後方に抜き取ります。インナーを少したわませながらになりますので、力を入れすぎないようにします。


【左】チャンバーを横から見たもの     【中】ホップダイヤルが固定できない原因は軸が長すぎ!       【右】余分な軸をカットして回り止めを一枚挟む



私は金属製の爪の出た回り止めを使いました  ネジ側を固定するのでダイヤルと供回りして緩みません



さて最も首をかしげるのはのはインナ-バレルの固定方法です。4つのネジで留めるまでは良いのですが、アーチ型の固定パーツには回り止めの機能がなく、インナ-バレルはチャンバ-と共に簡単に傾きます。ホップ調整をするためダイヤルを回すたびに傾きを起こしますから、折角適正ホップになったと思ったら、今度は着弾点の調整なんてことになります。そこで、アーチ型固定パーツの強度は少し弱くなりますが、タップを立ててイモネジにて固定傾き防止をでっち上げます。


【左】ア-チ型バレル固定パ-ツに 3mm のタップを立てました        【右】M3 イモネジを仕込んだところ 締めればチャンバーを固定できます



組みなおしてセットしたところ  これでホップ調整するたびにチャンバ-が傾く様なことはありません


これで一通りの分解調整編は終わりです。体系的に書ければ良かったのですが、今回は特にひとつの調整が連鎖的に他の項目にも影響を与えるものばかりで、話が前後して仕舞いました。次回は自分が更によいと思ってつっこんだ調整や付加したことをしたためて行きます。

<続く~>







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この記事へのコメント
L1A1はやっぱりカッコいいですね(^_^;)

そういえばそうでした、トリガーの裏からギヤが見えてました。

AK47等に使われているVer3は同じ様なギヤの構成ですが、露出するギヤをプラスチックでカバーしてありました。


昔STARのL1A1に流用してたような……(^_^;)

自分はしばらくは資金も無いので、様子見が続きそうです(T_T)
Posted by 裸の男爵裸の男爵 at 2016年11月03日 15:14
男爵さん:毎度どうも。プロテクターは何れ考える必要があると思います。基本的に私はAEG は使ってナンボと思っていますから、フィールドで使えないものは認めませんので。
Posted by Kafu'Kafu' at 2016年11月04日 07:35
Kafu'さんはじめまして、maximusと申します。

L2A3のユーザーでして、Kafu'さんのブログ大変参考になりました。

L1A1、やはり設計が古くて一筋縄には行かなそうですねぇ。

私も間もなくL1A1ウッドバージョンが手元に届く予定です。

再販品ということで昔のブログでの改良記事も参考にできればなあということで、

Combat Dollさんのブログも見たりして、ここはああしてこうしてなんて妄想中です。
(旧STARということは同じですよね)

こちらからも色々情報提供できればと思いますので、よろしくお願いいたします。
Posted by maximus at 2016年11月08日 09:09
maximusさん:こんばんは。丁寧なご挨拶と情報のご案内、誠にありがとう御座います。

Combat Doll 様のブログの案内ありがとう御座います。早速見させていただきました。同じようなところに気がつかれていて思わず「あ、俺の記事の方が焼き直しじゃんか~」と思いました。

バレルの固定など、同ブログではお客様の個体を出来るだけ傷つけない様な気遣いもなさっていて、チューナーとしてお客様を大事にされている気配りにも感心しました。

元より私は、自分で分解して勝手な判断で修正するので、同じようなところに目を向ける方がいて、我が意を得たりです。しかし人様の真似をするときにはキチンとその旨、記すことが私のやり方ですので、今回は流石に、同記事を事前には読んでおりませんでしたので書きようがありませんでした。上には上がいらっしゃいますよね全く。

これからもどうか宜しくお願い致します。
Posted by Kafu'Kafu' at 2016年11月08日 21:53
やばい欲しいでっす
アメリカンなショートスタイルは所有してますが
やっぱりロングがほしいいいいいいい
初速もやばそうですがカスタム費用も考えると
中古のスクーターが買えそうな値段になりますねー
僕は自身でなおせないので
カスタム屋に丸投げなんですけど
泣泣泣
ちなみにあのイギリス軍のパッチ屋さんは無くなって
しまったのでしょうか?
Posted by みや at 2016年12月31日 17:49
みやさん:こんばんは。私も長いタイプはゲームでも前線に出て行く方なので敬遠していたのですが、こいつだけは外せませんでした。ええですわ。

さて、パッチ屋さんですが、IXABAさんのことですよね?今は英軍専門から奥様がデザインしたファニーパッチを自ら縫製して販売するの方にシフトされています。
Posted by Kafu'Kafu' at 2017年01月03日 00:15
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