2017年12月24日

Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)

Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
懐古趣味全開の今日この頃   Poseidon Barrel & Wood Furniture を組み込んだ Ares L1A1 の出番が多くなっています  

Poseidon ってメイカ-のインナ-バレルをご存じですか?私ゃ、全然知りませんでした。実は8月に入った頃、L1A1 のレシ-バ-のガタツキ防止アイディアを提供してくださった maximus さんから50m でマンタ-ゲットにヒットできるイチオシインナ-バレルとしてこのPoseidon バレルの情報を頂戴していました。情報の早いmaximus さんは5月には台湾から直接買い付けされたようです。今は京都のプラウダ扱いで国内でも楽に手にはいるようになっていますが、ネットで調べても実射についてはプラウダ自身の内輪レビュ-が殆ど。でもね同好の士の口コミほど信頼の置けるものはありません。こうして記事にするのは、maximus さんと意気投合した「良いアイディアは情報共有されるべき」の考えに則ったもので、良いものはヨイという思いから遅まきながらご披露いたします。


Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
Poseidon Air Cushion Booster System Barrel 455mm長 


Poseidon バレルの大まかな特徴はチャンバ-パッキンが被る辺りまで銃身の底辺に真っ直ぐに溝切りがしてあることです。溝切りと言えば、その昔タニコバのツイストバレルとかありましたねぇ~。懐かしいです。が!考え方が根本的に違っていてツイストバレルはホップ回転をさせたBBを実銃の如く、バレル内に刻まれたライフリングで更に横回転を加えるというジャイロ効果を期待した!?ものでした。調整によって弾道が安定し飛距離も伸ばそうとしたアイディア(んな!アホな!と今でも思っています)でした。対してPoseidon のそれはシンプルな従来のホップ回転です。但しエポックメイキングなのは溝切り部分にはBBの影響を受けない高速の圧縮空気(これがエアクッション・ブ-スタ-と謳う謂われなんでしょう)が流れ、BBのホップ回転を助長させるということと、同時にBBをバレル上面に押しつける力が働き、BBはバレル内にある間は常にバレル上部に接触し続け安定した上向き回転が得られるということです。ライラのデルタストライクバレルが似たアプロ-チですが、BBがバレル内を2点接触して走るので、考えは寧ろかつてのシェリフのLRB に近いと思います。デルタストライクバレルは既にL1A1 に搭載して一定の成果を上げたのですが、折角の”お誘い”ですから乗っちゃいました。
 このバレルの今ひとつの特徴は専用のチャンバ-パッキンがセットになっていることで、BBの推奨重量は0.25gとなっています。ハンドガン用も発売されておりますがこれまた推奨BBは0.25g。ガス圧の強い台湾だからこそ、と思いますが意外やプラウダに依るとハンドガン用のリピ-タ-が多いようです。へぇ~~。



Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
【左】ホップ窓付近 底辺を抉った溝切りが見えます これがエアでBBを押し上げる役目をします  【右】チャンバ-パッキンの固定には下のみでなく左右にもリブを受け止める溝切りがされています


Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
【左】チャンバ-パッキンと押しゴム             【中】パッキン内部 2点支持の奥にホップブロック           【右】押しゴムはマルイより中空の穴が狭いです


Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
【左】ホップブロックにア-ルが掛かっているのが判ります                        【右】アッパ-レシ-バ-に組み込んだところ
  

Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
【左】あとは組み立てるだけです 要領もすっかり覚えちゃいましたね                【右】そういえばこんなパッチがおまけで付いていました


実射性能は0.25g BB を推奨するのでこの所、お気に入りのマルゼンのアキュラシ-バイオを使ってのものになりますが、私の重要視する30m までの精度は素晴らしくセミオ-トマチック銃では先ず外しません。試しにフルオ-トにすると30m 以降散りが目立つようになりますが、ノ-マルセッティングのAEG で充分な精度が出せるもので、取り替えるだけで命中精度があがる当てられるバレルだと断言できます。バレルのみならず写真でお分かりの通りチャンバ-パッキンのホップ部分はBB をホ-ルドする2点支持の突起の奥にア-ルの掛かったホップブロックがあり、BB の接触面がより面ホップに近いものとなっていることで、より安定したホップ回転が得られるようになっています。いやぁ長生きはするもんですな。
 但し、注意が必要なのは溝切りがある分、こまめなバレルクリ-ニングが必要になります。先日お邪魔したサバイバル・ゲ-ム・フィ-ルド IDEではおよそひと月前に使ったままにしておいたものをそのまま持ち出したのは良いのですが、ヘタレな腕前以上に撃ち損じが出て、あれっ???って思いました。家に戻ってバラしてみると見事にホコリが溜まっていました。初心者みたいなミスでお恥ずかしいですが、バレル上部をBB が擦過して進むのですから汚れは大敵と言うことです。お使いになられる方は努々「お掃除」をお忘れなく。


Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
1950年代中頃のRoyal Marines   2nd パタ-ン・デニソンスモック 銃は当時部隊に行き渡ったL1A1 ってとこです  腕前は別にしてもこの銃はよぉ当たります
デニソンスモックは空挺だけのものと決めつけている方も多いと思いますが、それは間違いで降下はしなくても機能性の高い(防寒?)被服として他の聯隊でも使用されていました 



Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル) Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
ジョ-ジ6世治世からエリザベス2世に代わった頃 ベレ-バッジもキングス・クラウンからクイ-ンズ・クラウンに移行した時期 悩ましいところです
友人K氏からはバッジはさておいても当時のベレ-はクラウンがもっと大きかったという突っ込みが......これもまた大いに悩ましい.......


Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)       Poseidon Air Cushion Booster System Barrel (L1A1 インナ-バレル)
【左】通称K.C King's Crown                          【右】通称Q.C Queen's Crown


デニソンスモック時代のL1A1 と言うと導入間も無い時期でもあり、当然ながら木ストでしょうね。しかも、ENFIELD Rifle No.4 最後期とも被っていて、殊に2nd Pattern はこの2つのライフルの存在がオ-バ-ラッピングした頃の被服としてはうってつけです。防寒効果もあるので冬の季節にも合うし、トリプルで有り難い!2nd からご存知ビ-バ-テイルは背面のホックを使って降下後は纏めることが出来るようになっています。今のパラスモックの様に細かなサイズはレプリカでは望むべくもなく、身長170cm の私が選んだS サイズでも見事に長い丈を持っています。しかもSmock と言う言葉通り幼稚園児宜しく上から被る仕様まで忠実 !? に再現されているので着にくいこと夥しいものがあります。フルジップになるのはこれから以降です。当時の兵士は自分達でフルジップに改造したり、袖口をボタン留めからカフニットに替えたりしました。迷彩柄も後のローデシア迷彩に影響を与えたブラッシュパタ-ンで時を経て有名なDPM へと受け継がれますが、一見して同じ英軍迷彩とはわからないと思います。



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この記事へのコメント
Kafu'さんお久しぶりでございます。
maximusです。

ポセイドンバレル導入されたのですね。
しかも私のチョイスしたのと同じ455ミリを。
今までのインナーバレルとは一味違うのが体感できたかと思います。
このバレルを使用した方の評価が国内ネット上に皆無だったので、Kafu'さんに
好評課をいただいてちょっと安心しています。

が、ここでKafu'さんにお詫びしなければならないことがあります。
12/19にプラウダさんから教えてもらったばかりなのですが、
このバレルの最適長は純製と同サイズが推奨で前後誤差15mm以内らしいです。
(おそらくバレル以外はノーマルセッティングでという条件付きでしょうが)
あと、0.25gのBB弾の場合は硬度50°のパッキンが最適と教わりました。

なのでL1A1に使用する場合、ポセイドンバレルの最適長は550ミリのようです。
普段からインナーバレルを交換する場合は整流効果を期待して、アウターバレル
長よりも75~100ミリ短いインナーバレルをチョイスするセッティングを
行っているので455ミリとなった訳ですが、もしKafu'さんが純正と同じ550
ミリを選んでいたならもっとエアクッション効果が発揮されていたのではないかと
思い慙愧に耐えません。
本当にごめんなさい。


といいつつ、舌の根も乾かぬうちにまたまたご報告なのですが、
ポセイドンバレルのガスハンドガン用バレルを試してみました。

マルイのストライクウォーリアに入れてみましたが、純正よりも内径が小さくなる
ので初速アップするのはもちろんですが特筆すべきはやはり飛距離ですね。

本来のバレル長は74ミリですが、いろいろ手を加えて100ミリを入れてます。
KSCバイオ0.2gを使用、初速67m/s、飛距離45mはまっすぐ飛びます。

今は他の銃のチューニングを優先させていますが、L1A1にポセイドンバレル
550ミリいつかは再挑戦したいと思います。

そのときはまたご報告させていただきますので、宜しくお願いいたします。
Posted by maximus at 2017年12月24日 09:27
maximusさん:情報ありがとう御座います。これが大事なんですよ、お互いポセイドンとプラウダの人柱みたいになりましたが、素性の良いバレルなのでこれから使用者が増えると良いですね。

 でも私の基準では充分な性能を出していますから当面これで行きます。550mmに挑戦されたらまた教えてください。
Posted by Kafu'Kafu' at 2017年12月24日 10:15
バレルはあまりこだわりがないんですが、
私はPDIのダブルホールドチャンバーパッキンを使用しております。
押しゴムが左右均等に降りないと弾が明後日の方向へ飛んでってしまいますが、若干の調整で良い感じに仕上がります。
あの二本のリブも気密アップに貢献してますね。
このパッキン交換だけで男前な初速になるときあります^^;
マルイ純正パッキンも間違いない安定の品質ですね。
来年こそはゲームご一緒したいですね〜
Posted by 火事手伝い(鈴鹿) at 2017年12月25日 03:22
火事手伝いさん:チャンバーパッキンはとても大事なのは私も同感です。私もマッドブルのものを未だにICSのL85で使い続けています。相性が良いと下手なチューンより結果が出ますしね。

さて、このバレルは長さ云々の会話も有りましたが、考え方は至極もっともな物なので、悪くなる要素はありません。初速が落ちないので強ホップの色が付きますがその分BBの重さでバランスを取っています。しかしメカボに負担を強いる高圧スプリングや重量級ピストンヘッドが不要ですから、バレルの交換のみと言う初心者にも扱いやすいと思います。尤も私あれこれ弄っていますが。

今年もあと僅か。そろそろ鬼も笑わぬと思いますので..........来年こそご一緒しましょう!
Posted by Kafu'Kafu' at 2017年12月26日 01:07
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