2017年06月07日

British Army Gurkha Trousers ? / MTP


その昔私たちはこのスタイルのズボンをグルカパンツと呼んでいました でもこれはGurkha でも SAS パンツでもないWindproof Trousers と言います・・・・だそうです


齢を重ねて、人生も折り返しを通り過ぎまくったオヤジは振り返ることが多くなって昔を懐かしんだりするんですが、大学の頃に矢鱈に流行った清水健太郎のシミケンカットやら猫も杓子も首に巻いていたプカシェルのネックレス、中学の頃はMadison SQUARE GARDEN のカバンが大流行していたな~と当時の光景が走馬灯のように頭を駆け巡りますな。その中でもファッションと言えばアイビ-一点張りだった私でも奇妙にそして突然のように流行ったものを衝動買いしたのがグルカパンツでした。確か1970年代後半だったと思います。その頃、グルカパンツの由来さえ知らず履いていたのですが、それがかの勇猛なグルカ兵が着用したものから派生したものであることを知った頃にはグルカパンツの流行りも終わっていました。以来グルカパンツは記憶の塵に埋もれ、タンスの肥やしになった挙げ句お袋がこっそり捨ててしまっていましたっけ。それから幾星霜......。ひょんなことからこの世界にはまり込んで野山を駆け巡っていたある日、「これがSASパンツってやつだ」と麗々しく見せられたものがこいつでした。「おっ!グルカパンツじゃん!!」と思わず口から出たのが人生で二度目のこのアイテムとの邂逅でありました。S.A.S ・・・・英軍フリ-クには妖しくも蠱惑的なお言葉・・・・爾来、この名前は私の脳裏にしっかり焼き付けられS.A.S スモックと共にいつかは欲しいぃぃぃと思い続けていました。大体がしてS.A.S って枕詞につくネ-ミングは眉に唾つけて聞かなきゃならないのはこの世界の常なのに、ウブだった私はコロリと騙されたんですな。それがタダのWindproof Smock だったとしても......。でもその虚構が崩れるまでにはかなりの時間が掛かりました。何故か?

だって数が少なくてお高かったんだもん

ネ-ミングが凄くて値段が高けりゃ、我ら貧乏人はその値札にすらひれ伏すのですよ。その上に稀少性が加わりゃ尚更。その実、ただのクソ車であってもPo●●cheとかFer●●ri ってブランド名が付いてりゃたじろぐのと同じですな。関西風に言うと「値打ちコカれた」んですよ。まんまと輸入業者やらサ-プラス屋にあがめるようにし向けられていた訳です。確かにスペシャルな方も使っていたでしょうから嘘ではないんです、嘘ではね。でもそんなネ-ミングのスモックもトラウザ-スも元からイギリス軍には存在しない。当時(今でも少々)、イギリス軍装備とは今では考えられないほど高く、手に入れたらそれは大事にしたものです。それが今じゃ円高基調ですからかつての高嶺の花もビルの2階ぐらいにはなって身近になったと同時にイギリス軍アイテムもそのカリスマ性が消えて、SAS なんぼのもんじゃい的な風潮。CRW の黒装備関係以外見事に有り難みも消えちゃったと言う訳。SASパンツだぁ!と騒ぐ者もすっかり全滅してしまいましたね。




これがSAS Pants と言われたDPM のWind Proof Trousers っす


ほんでは、グルカパンツというのは存在するのか?っていうと、本国兵士も参加しているフォ-ラムみたいな所に問い合わせしたら、ベタな英語の所為もあるけど、ボロっかすな返答でした。迂闊にもグルカパンツと私が書いたものは、大体がして英国では専らPants とは言わず Shorts とか Trousers でして、和製英語だったりするんですな。ジャパングリッシュの馬鹿ヤロ-!!!その上Gurkha Shorts とかTrousers とは純粋にグルカ兵がかつて履いていたもの以外はCROSS OVER BELT SHORTS/TROUSERS といわれるそうで、恥の上塗りなんてものじゃなかったです。とほほ。挙げ句、「そりゃ、防風ズボンの事だわな」とにべもないお答え。それ位はNSN タグ読んで判ってますって!それを通称だろうがS.A.S とか グルカって言われるかって聞きたかったんですよぉ~だ。ホンマは皆んな知らんのちゃうか?と一瞬頭をよぎりましたわ。コメントをくれた方の中には確かにSpecial Force の連中が使っている様だとも書かれていました。現にe-Bay UK でSpecial Force と Royal Marines に限定的に支給されているとも。しかし本場の方々にはSAS でもグルカでもない通常の!?" ズボン " なんでありました。判って仕舞うと些か寂寥感が漂いますなぁ。



【左】フロントはボタン式でボタンホ-ルは5つ DPM と同じです                        【右】サイドバックルは形状が違いこそすれ伝統的なデザイン



私がグルカパンツと言ってしまう程 特徴的な Cross Over Belt はこの様にして右側ベルトはスリットから出してから締めます


気を取り直して、能書きを少し垂れると、Windproof と謳う割に異様に軽いです。それもそのはずで、DPM の同タイプと同じコットン・ギャバジン系生地です。現行PCS のポリ・コットンとは違い、ギャバジン特有の目が詰まった滑らかな肌合いです。履いた瞬間はヒンヤリとすらします。このトラウザ-スをくれた友人K氏曰く、オ-バ-トラウザースではなく寧ろアンダ-としても使うのではないかと。私も寒い風の吹く中、手がかじかんでボタン式の社会の窓はとても開けられんだろうねと思ってました。尾籠な話で恐縮ですが開けっ放しでも重ね着の下側なら、ある意味ボタンの一つや二つ(見栄で3つと言いたい)外していても大丈夫だもんね~、と一気に腑に落ちた次第。しかもバックルがサイドに回り込んでいるので、オ-バ-トラウザ-スのベルトやウェビングベルトと干渉しませんので、軽さと相まって体の自在性を損ないません。ポケットはサイドポケット×4、ヒップポケット×2 ですので、通常使いでも充分なあつらえ。何の問題もありません。

それにしてもポリ・コットン全盛の今の世にあって、あのBurberrys が創り出したGabardine 生地を使うなんて贅沢の極みです。ん?ギャバジンって防水の生地じゃなかったっけ? ま、水濡れに強いなら風も、ってとこでしょう。


      
【正面】敢えて昔風に言うとグルカパンツの特徴である深い股上                 【背面】後ろから見るとベルトル-プもなく引っかかりが殆どありません





朗報!先ほど、件の友人からCross Over Belt のDPM トラウザ-スは間違いなくスペシャルフォ-ス向けだったという情報がもたらされました。少し気分が晴れました。そして、MTP の方も嘘っぽかった e-Bay UK の説明にも俄然、信憑性が出てきましたねぇ~。わーぃ!icon22face02icon23



     
【左】サイドポケットも形状、位置ともまるで変わっていません           【右】Open the " 社会の窓 (死語・・・・・か) " の揃い踏み



上(PCSのポリ・コットン)下(ギャバジン)の生地の風合いの違いが見て取れると思います   



【左】サイドビュ-  私にとってはやっぱり ” グルカパンツ ” です                  【右】Webbing Belt を回しても腰回りがすっきりするのでこのスタイルは個人的にお気に入り



暫く履いていなかったこのタイプのトラウザースですが、MTP タイプが手元に来たのを幸いに、今度フィ-ルドで履いてみようかな?前回 の項で書きましたが、装備系はVirtus シリ-ズに改変され続けていますが、突然先祖返りしたようなPLCE、変わらず迷彩柄だけが今風になったECBA 、S95 パタ-ンのBARRACK SHIRTS の支給も然り。何だかんだイギリスっぽい意味不明な後ろ向きの進化と言うか退化を私は愛して止みません。ギャバジンのトラウザ-スだって最新素材の最新装備とは別次元の世界。温故知新の極致だと思う訳です。そう言えばMTP Chest Rigs も遂に出回り出しました!何れご紹介しようと思います。




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