2015年09月12日

G&G L85 の調整についてのメモ






Team Mate がG&G のL85A2 を購入して調整を頼まれたので久しぶりにメカボなどをいじりました。別のメンバーは私のL22A2 の記事を見てバラしてみたらピストンは”下駄履き” でして・・・・日本国内に入ってくるものはロット違いもあるでしょうがメカボに関しては依然として「フルストローク」と「ショートストローク」が混在している様です。G&G は比較的パーツの供給がキチンとしていて通電効率を上げたスイッチアッセンブリィ一式なんかも用意していて作りっぱなし売りっぱなしでないところが気に入っていますが、国内製と違ってある程度経験というか場数を踏まないと難解かも知れません。と言っても国産のAEG をいじれる人ならさほどのことはないのではないかと思います。しかし其処は海外製。少しづつパーツが変わっていたりしていじる度にだったりだったりするところがあります。

私のL85A2 も手に入れて以来、もう8年使っている勘定になります。この間、同じG&G 製品の調整を頼まれたり手にしたりする事は夥しい数となり、以前に記事にした時から自分なりに気がついた点や調整する段階で壁に当たったりしたことを少しまとめてみました。例によっていい加減な私ですから皆様のチューンのメモ程度と思し召して読んでいただければ幸いです。尚、以前の記事は画面左のカテゴリー欄にある「L85 」をクリックしていただければ忽ちお馬鹿なバックナンバーがもれなくお読みいただけます 呵々。




【左】初期型 パットプレートの取付ネジがマイナスネジ               【右】後期型 最近のロットはヘックスレンチ仕様に



【左】初期型 ピンヘッドがフラットな形状                          【右】後期型 ピンヘッドが丸くなりました



1.分解と調整での少し注意が必要なポイント
分解工程は端折ります・・・・・今までの記事をご覧下さい


メカボを取り出して・・・・・・・ピストン部をバラすと・・・・・出ました! フルストロークピストンでした


19Tのオリジナルのセクターギアをカットして14TのショートストロークにしてUFCのスチール歯ピストンを使ったのですが.....



ギアボックスの個体差なのかはたまたUFCのピストンの外径が細くなったのか?私が調整したL22A2 の時と違いセクターが滑ってしまいまともなピストン運動が出来なくなりました。勿論オリジナルでの作動は確認していましたから、最初は何故撃つ度に弾速が乱高下するのか判りませんでした。明らかにどちらかに原因があるようです。フルストロークさせると回転が実銃より落ちること、さらにセミでロックする恐れもあるので、ショートストロークへの変更は外せません。そこで急遽手持ちのマ●イのセクターギアを14Tまで落として流用しました。症状は完全に改善されましたが、こんな事ってあるんですね~。メカボは最近のバージョンなので今からチューンする方は十分にお気を付け下さい。

因みに上掲の後期型の見分け方以外に確実性は欠けますが以下の写真も参考にすると良いでしょう。


【左】シリンダー部が無塗装になりました                  【右】ボルト連動ラッチが入る部分が掘り込まれています



2.セミが利かない場合のもう一つの改善策

今までセミオートの調整について、スイッチ部を中心に通電タイミングなどに紙面を費やしてきて、自分としては間違いないと思っておりますが、そんなことお構いなしでセミが利かない事象がありました。ところがメカボを取り出して原因を探しても判らず、再度組み込んだら今度は何故かセミが使えるようになったと言う所謂「訳わかんない」って奴でした。そんな折、友人がカットオフレバーが原因じゃないかな?というひと言を漏らしてくれました。成る程!!取り外して異常なし。組み込んだらオカシイってのはもしかして、何処かと干渉?と思い至った訳です。ご存知の通りG&G の場合、フィールドストリッピングを容易にするため、メカボックスをフレームを横断するピンで固定している訳ですが、フレームが少し歪んでいたりピン穴が工作精度の関係でずれていたとすれば、成る程タイトなフレームにカットオフレバーの側面が当たり動きが渋くなることは当然に考えられます。

試しに「訳わかんない」銃のカットオフレバーの側面を少々削って磨いてみまして・・・・・・・これがまたズバリ的中の大正解でした。G&G の工作精度に絶大な信頼を置いていた私からすると目から鱗でしたが、忽せに出来ない事実でした。もしこれまで色々と試されて改善できなかった方はダメ元で是非お試しになってみて下さい。勿論!保証は出来ません。まぁ少しぐらい削ったところで破損するようなこともありませんし気楽にどうぞヽ(^。^)ノ



ピンク色で着色した部分をヤスってから磨きを入れます メカボがフレーム内側と干渉する個体には効果があります




3.ローディングノズルにでんでんむしを使うときの工作

M16A2 並のロングバレルと相まってショートストローク化しても十分な吐出量のあるシリンダーを持つG&G L85 ですので命中精度は平均以上の素質を持っていますが、付属のラバーチャンバーはどちらかというと海外のハイパワーゲーム向きで、規制の厳しい日本国内では少々固すぎます。私はFIREFLYの電気くらげ(甘口)を使用してそれなりの成果を上げていますが、それとてチャンバー内に常に同じ位置にBBを送り込むローディングノズルあってのことです。最初に使用したパカ山のΦノズルは気密を取るためには残念ながら手間が掛かりすぎました。現在、チューンするときはノーマルM4用のFIREFLY製でんでんむしを使用しています。元々G&G L85 系のチャンバーはマ●イのノーマルM4 のものと酷似しており、セッティングも同じで行けますので一石二鳥です。それなら何故高精度の金属チャンバーも使わないのかと言うと、以前にも申しましたが、弾詰まりなどトラブルに見舞われたとき” 逃げ ”を作るためです。過去私の愛銃も弾詰まりなどのトラブルに遭いましたが8年間、ギアもメカボックスも換えずここまで来たのはいざというときのこんなフェイルセイフが働いたためだと思います。なかなか換えパーツが手に入らない海外製の銃と付き合うには無理をさせないというのもひとつの対応策だと思います。

そんなこんなでBBをキチンとした位置に保持するためにもカスタムノズルは必須です。それなりのそれなりに作られたチャンバーでも命中精度と安定性は格段に上がります。私がヒットを獲る率がL85 系で最も多いのもこれ故です。L85 AFV (L22A2) の下りでこのノズルの取付について述べたのですが、イマイチ判りづらいというご意見がありましたので加工をどのようにしているのか写真を載せておきます。




【左】シリンダーヘッドには特殊なリブがあってでんでんむしがそのまま取り付けできません     【右】でんでんむしを現物合わせでリブに干渉しないようにカット線を書きます



【左】カット線に沿って干渉する部分をカットします リブのお陰でズレが起こりません   【右】横から見たところです 多少工作が下手くそでも正立位置が出ればOKです




この頃、手軽に楽しめる有料フィールドが増えてきたこともあって随分とサバゲ人口が増加傾向にあるようです。新しくエアガンを手にする方も多いからかメカ音痴の方が多いです。口ではご立派なことをまくし立てている割にチューニングや修理はショップ任せという御仁がゾロゾロいます。もともとエアガン業界とは銃の性能とは裏腹にメイカーもショップ・小売店も未だに未成熟で、ブームの盛り上がりと裏腹に故障や費用対効果に割を食う人達も多いと思います。それもこれも未成熟さ故で、ある意味購入者はメイカー以上に" 大人 ” でいないとなりません。これは自動車業界や家電業界と違い製造者責任の重さが格段に軽いし、銃刀法以外では規制らしい規制もありません。商慣習に至っては最早ちゃらんぽらんの極致です。天下のマ●イですら発売日はおろか時期ですら守ったためしが殆どないのを見れば判ります。つまり業界全体がヌルいんです。

自己防衛と貴重なサバゲを楽しむ日を台無しにしないために是非自分で調整が出来るようにメカに詳しくなって貰いたいものです。面白いもので自分のスキルが上がるに反比例してショップチューンの値打ちが心の中で下がっていきます。私はショップの素晴らしいチューンをけなすつもりは毛頭ありませんし、手作業が関の山の私らに較べて機械工作の精度の高いチューンは真似の出来るものではありません。しかし闇雲にショップに持っていくのではなく、チューンの内容を見て価格相応なのかが判るようになる一面を持つのも大事なことだと申している訳です。そして何より自分の手が入った銃ほど愛着が湧き、銃も応えてくれると信じています。




かなりしつこいのですが実銃の場合、新型ハイダーを取り付けるとバードケイジハイダーと違って奥までねじ込めないのでバレルとハイダーの間に段差が出ますです
決して ” うっかりしているのではありません ” 実銃でもないのに拘る必要もないのですが、気がついた手前でもありますし言い出しっぺですからやり続けております







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この記事へのコメント
すごく凝った改造に^^;

お疲れ様です!!

そして毎回の事ながら、

情報公開ありがとうございます^^ノシ
Posted by 鐵千代鐵千代 at 2015年09月14日 21:39
鐵千代さん:お久しぶりです。ご紹介先のブログも読ませていただいております。お仲間の手の入れ様は半端ではないですね。ただただ感嘆しております。

それに較べて私のなんて月とすっぽんですわ。これからもお知恵拝借させていただきます。

ところで大分経っていますがお身体も万全になられたのでしょうか?是非一度は鐵千代さんのSAS チームに「迷い込んだ雑兵」役で遊びたいものです。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年09月14日 23:42
お金をかけなくとも、シーリングテープやクロステープで驚くほど気密や剛性がアップしますよね。ホームセンターへ行くと何か使えそうな材料ついついさがしてしまいます。
私のMP5も約3年でメカボックスが二個目ですがまだまだ現役ですよー。
Posted by 火事手伝い(鈴鹿) at 2015年09月26日 22:41
火事手伝い様:おばんです。仰るとおりです。何でもかんでもカスタムパーツっておかしいですよね。ショップチューンでも逆にバランスを壊しているものも多くて.....知らない、触れない人たちが落ちる陥穽です。カモられているユーザーが可哀想です。

仰るとおりシーリングテープは、エアタンク時代から今に至るまでメンテの必須アイテムですよね。クロステープもその類。これにビニールテープで万全ですかね!?

ホームセンター・・・・・・・パイプレンチも有ると重宝します。

おっと脱線。調子の出たメカは長持ちします。全くの同意見です!私もMP5系は自分でも驚きますがバラし方を体が覚えています。何処が原因で調子悪いかも自然に覚えてしまいます。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年09月27日 00:42
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