2018年09月01日

British Army Cooker No.12 のこと(追記)

ゲ-マ-である私がクッカ-に就いて、ミリブロで書く必然性はあるのかどうかと考えていたのですが、英軍装備のひとつとしてご紹介するのは大いに「有り」であるという結論に至って前回ご紹介しました。個人的には火遊びが好きなので、Cooker No.12 に就いてはもう少しだけ書くことにします。



前回ご紹介した英軍御用達のクッカ-(調理器具)である No.12   ロ-ラ-バ-ナ-が特徴なのですが・・・・・


このCOOKER No.12 は日本でもかなりの好事家がいらして(英軍ブロガ-より余程に多いのではないか知らん)皆様の記事を読むにつけその造詣の深さと、工夫には舌を巻きます。その上、料理の腕前も相当なもので、良い勉強をさせて貰っています。野趣溢れる料理というのは良いものですね。さて、肝心の本体ですが、以前からさほどの数が出回っている訳でもなく、オ-クションでも全く目にしない時間の方が長いものでもあります。しかも、海外の e-Bay はともかく、日本の業者のものは程度は良いのでしょうが目の玉が飛び出るような値段!いくら何でも値打ちコキ過ぎ。とは言え、海外からの買い付けは或る意味博奕でして、不安を拭えないのも確か。それなりの経験と勘も必要になってくるとは思います。万が一、外れを引いても決定的な不良でもない限り直せるという力量は必要ではあります。まぁ、格別凄いスペックを誇っているという訳ではありませんが、私がこのクッカ-を手に入れた最大の要因は世界3大軍用箱形クッカ-のひとつが愛して止まない英軍のものであるということで間違いはありません。




【左】Left Side View                                             【右】Right Side View



【左】紛失防止のチェ-ンが付いた火力調整ハンドル                    【右】メンテナンス用ツールのヘッド部分



タンクに燃料を入れる際に使用するファンネル(漏斗)              内側には異物混入を防ぐフィルタ-が組み込まれています 




Silent Burner(サイレント・バ-ナ-)の採用

概してヒ-トスプレッダ-式は加圧され勢いのついた火炎を皿状のヒ-トスプレッダ-(或いはプレ-トと言う)に激突させて下から上へ吹き上がる炎を横方向に広げるやり方で、それ故に燃焼音はゴォォォという轟音になります。初めての人には恐怖感を与えるほどの燃焼音で、好き者には堪らないサウンドですが、話し声が聞こえないという嬉しくない意見も多くあります。幸いNo.12 には燃焼音を下げるためにサイレントバ-ナ-という選択肢があります。その名の通り、燃焼音が劇的に小さくなりその上、火力を殆ど犠牲にしないスグレモノです。No.12 用のサイレントバ-ナ-は純正ではなく、英軍が使っているとは聞いたことがありませんが、数社から出ています。全てを試した訳ではありませんが、私は専ら台湾製の真鍮削りだしのモノを使っています。取り付けは至って簡単で、元から付いているヒ-トスプレッダ-を外してサイレントバ-ナ-を乗せるだけです。素材が真鍮の削り出しだけあって重量級のバ-ナ-でヒ-トスプレッダ-を取り外したあとにそのまま乗せるだけで早速使えます。ロ-ラ-バ-ナ-に戻すことは今回の撮影用に戻した程度で、実はずっとこの方式のままです。畳んで移動する時にもケ-スとバ-ナ-との間に布を詰めてガタつかないようにするぐらいで大丈夫ですしね。




サイレントバ-ナ-を取り付けた状態のNo.12  プレヒ-ト皿にはアルコ-ルをしみ込ませるためのグラスウ-ルを敷き詰めています




ロ-ラ-バ-ナ-の燃焼光景


ハ-ドな使い方でも着火するミリタリ-仕様に多い方式   花びらのような燃焼光景と轟音が楽しめます  
※ロ-ラ-バ-ナ-とはクルクル回るロ-ラ-ではなくRoar(rˈɔː)→ 咆吼する・轟音を発する、からそう呼ばれるようになったものです



サイレントバ-ナ-の燃焼光景


ワイルドなヒ-トスプレッダ-方式に対して静かで理知的なブル-フレ-ムが特徴です


No.12 でも先人の皆様の工夫は凄く、特にプレヒート皿にバイクのマフラーに使われる、グラスウ-ルを詰めると言う方法がアップされていて私も即採用しています。元々プレヒ-トはアルコ-ルを使っていたのですが、このグラスウ-ル仕様はより確実にプレヒ-ト出来るので、本当にお奨めです。



プレヒ-ト皿を持たないコ-ルマンNo.530 はジェネレ-タに直にグラスウ-ルを巻いています


その上で私のちょっとした工夫は、サイレントバーナーの裏側の凹部分にコ-ルマンのツ-バ-ナ-と同じ要領でセラミックペーパーを切り出して使っています。バ-ナ-と皿の凹凸の間の隙間をペ-パ-が埋めてガス漏れを止めてくれるので、気化したガスが気化皿の下に回り込んで起こるリ-クは起きません。但しこれは台湾製の重量級のサイレントバーナーの重さがあってのことで、他のメイカ-の同等品に対応できるものではありません。ロ-ラ-バ-ナ-を留めているフック部分はリークの原因でサイレントバーナーを使用する場合は無用の長物となります。しかしローラーバーナーと兼用にしたい向きには、フック部分をサイレントバ-ナ-に干渉しない程度に高さを少し下げる程度ですから金属疲労による破断を回避できるうってつけの方法では無いかとおもいます。



新品状態のセラミックペ-パ-



【左】燃焼後はグレ-がかった色になります             【中】気化皿の凸部とバ-ナ-の凹部               【右】バ-ナ-をセットしたところ



【左】アルコ-ルを仕込んだプレヒ-ト皿に点火        【中】ジェネレ-タをアルコ-ルの炎でプレヒ-ト        【右】プレヒ-ト後の着火ではすぐに完全燃焼の青い炎



風に強い3方向の風防      お気に入りのパ-コレ-タでコ-ヒ-



風防を倒せば大振りなフライパンや鍋料理も可能になります






同じカテゴリー(英軍装備)の記事
なんだかんだで8年目
なんだかんだで8年目(2018-07-21 00:32)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。