2015年12月12日

Browning Hi-Power (TANAKA ) をゲームで使えるようにする(2)


Arktis 42 Chest Rig & Browning Hi-Power Mk.3 / Royal Marines や特殊な方々には官品より愛されたチェストリグと共に


自分では現役バリバリだと思っていたこのチェストリグもすっかりOld School と呼ばれる過去モノに......。最近はどうも希少性が出てきたのかプレミアっぽい扱いになって来ました。勿論私はそんなことお構いなしで使い倒していますが、ベルクロフラップのみのシンプルなところが官品より余程に使い勝手が良いです。こいつが今以上に私の装備の中心にあった頃、アイアンクロウ(鉄の爪)JAC のBrowning がいつも傍らにありました。絶望的なアキュラシーの悪さと知りつつも当時、英軍のサイドアームがガスガン化されていたのは唯一でありましたし、5m先の相手の頭を狙えばお腹には当たったので英軍ファンはやっぱり使っていました。JAC もこれではヤバイ!と思ったんでしょうな~巨大な異形のリアサイトを乗っけて「 NOVAC 」なんて謳い文句でリリースして失笑を買ったのも懐かしい思い出です。しかしJAC製の美点は何よりBrowning HP であったことと、ブロウバックでありながら故障に強く、かなりの悪条件でも当たらないけど(くどいか)動いたことでした。

 私は基本的にゲーマーですから、遂にこと切れたJAC の替わりにTANAKA のBrowning をサイドアームに採用する以上、ゲームという条件下で確実に動く様にするのは必須でした。初期型はマガジンのガス漏れなどもさることながら、動きが非常に渋く各部の磨きなどは勿論のこと、マガジンセイフティのオミットも試みましたが、結局のところ粘いトリガーフィーリングと言われているもののJAC のガク引きよりゃマシよね~、と元に戻しました。正直に申しておつむも感覚も鈍い私にはトリガーが粘いとも思いません。こういった意見は主に精密射撃をなさるシューターの方々の意見で、ザツいゲーマーには余り意味のあることではありません。私が弄ったのは実はシリンダーです。最後期のモノはかなり改善されていますが初期型を中心にシリンダー内部の磨きを行うとかなり動きが良くなりキレが増します。理由はと言うとシリンダー内部はスが入っていることもありますが多くの事例ではパーティングラインが残っていて、精度が高いとは言えないのです。これではガス圧の逃げは当然、動きにも滑らかさが出ません。



シリンダー内部を磨く



ブローバックユニットはスライド上部にはまっているだけなので精密ドライバーの先端で写真通りにドライバー先端を差し込んでコジれば簡単に持ち上がります



【左】簡単にバラしたところ 上からノズルエキストラクター・ブローバックユニット・スライド    【右】ローディングノズルスプリングを外してブリーチハウジングを取り出します



パーティングラインが擦れて地肌が見えていますね?  こいつを段差が無くなるまで磨いてやるわけです



削りすぎない様リューター等を使って金属磨きでバフ掛けします。根気よく続けると内部はピッカピカになります。ピストンカップの抵抗はかなり軽減され且つガスのロスも減ります



この写真を撮った時期は10月下旬 で冬間近とは言えまだ暖かい時期でした。オリジナルのチャンバーは堅く、かなりの抜弾抵抗がありましたがホップアップも変更したので相乗効果で初速がアップ



既にTANAKA のBrowning Hi-Power は内部の調整など語り尽くされた感があり、がさつな私にセンシティヴな調整などを語らせるのも愚かというものです。就中トリガー周りやシアーやらハンマーやらは最早言及する必要はありません。寧ろメイカーの方がそういった記事を熟読してフィードバックしている節も見受けられ、ハンマースプリングのテンションは最初から最弱にセットされているなど、ゲームに於いては気にする必要が無いぐらいになっているのではないかと思います。

 しかし、既に述べた様に飛距離と精度、動作面に於いて今回のホップ方式やシリンダー磨きは有効だと思っております。尚、今ひとつのホップ方式は次回にでも述べますが、所詮これまでの亜流ですし、やってみた結果から電動ガン用のバレルとチャンバーパッキンの流用の方が効果は上だと言うことを先に申しておきます。またオリジナルのチャンバーパッキンはBB のホールドと溜めを司るがために堅めのセッティングで、それだけで抜弾抵抗があり初速を落とす弱みがあります。加えてホップを掛けるとなるとそのチャンバーパッキンを歪めてホップさせる訳ですから、初速は落ちる一方と言うことになります。対して電動ガン方式の場合ホップ用の突起がホールドとホップを同時に司る点では同じですがBB への接触面積の少なさが奏功して何もしないのに初速は上がり、結果飛距離も伸びるという必然的な結果が出るので、お奨めではないかと思う次第です。燃費は褒められたモノではないですが、なんたってHP ですからね~。




ゲームで使用した際には小春日和と言うこともあって80m/s を軽く超えていました。概ね3シーズンを通して使えるモノになったと思います。




英軍のL9A1 についてですが、お恥ずかしいのですが1989年にハイパワーは所謂Mk.Ⅲ が発表され英軍もそれに倣って変わっているように思うのですが、それ以前はMk.Ⅱだと思われるモノの一体どのタイプを使っていたのかよくわからないのです。リングハンマーのビジランティタイプも使っていたのかMk.Ⅱにリングハンマーだったのか?いやいやスパーハンマーのものなのかどうにも定かではないのです。WiKi ではリングハンマーに改変されたのは1973年だそうですが、それでもセイフティがいつから左右にあるアンビタイプになったのかとか、ネット上の写真を見ても無知蒙昧な私は論外としてもL9A1 で検索してもリングハンマーは出てくるわ、スパーハンマーのMk.Ⅲの様に見えてリーフサイト(コンバットサイト)だったりとてんでお話にならないのです。決定的な情報をお持ちの方は是非に教えを乞いたいものです。


両者ともリーフサイト(コンバットサイト)ですが右の兵士のHP はアンビセイフティではありません  好みで換えていたとは考えにくいです



DDPM 時代以降となるとフロントサイトはドヴテイル(リヤもですが)Mk.Ⅲ タイプなんですが.....




<(第2のホップアップの試行)に続く~>






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この記事へのコメント
こんにちは

ご無沙汰しております。

TANAKAのHi-Powerはヨメに内緒で入手済みなので
Kafu'様の記事、また参考にさせていただきますね^^ノシ
Posted by 鐵千代鐵千代 at 2015年12月12日 17:00
鐵千代様:お久しぶりです。お元気ですか?今頃Hi-Powerでして、遅きに何とやらです。初期に購入して弄ったのを今回はおさらいで記事にしたものです。

個人的には今のところ一番効果があるかな?と思います。あ、前回書き忘れましたが電動ガン用チャンバーパッキンは元々バレルハウジングに対してオーバーサイズですからシリコンオイルでも吹いてからグリグリ入れてください。

中でよじれたりしますから幾度か抜き差ししてチャンバーパッキンが綺麗に収まる様にするのが肝要です。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年12月13日 02:13
通りがかりの者のコメント失礼します。
いつも、装備の参考にさせて頂いております。

突然ですが、質問させて下さい!
こちらのチェストリグをご使用時
ピストルはどの様の身に付けていらっしゃいましたか?

また、このチェストリグを実際に
ご使用された時の写真が有れば
記事にアップ頂けないでしょうか?

図々しいお願いで申し訳ありません‼
よろしくお願いいたします。
Posted by マキ at 2015年12月30日 14:14
マキさん:年の瀬に駄ブログへようこそ~。チェストリグと申しますとArktis 42 Chest Rig で宜しいのですかね?

チェストリグの使用例はこのページでは内容が逸れますので別仕立てでアップしましょう。私のへたれ写真より本物Royal Marines の着用写真でも、と思っております。

サイドアーム携行の際はリグ左右にあるキャンティーンポウチ(またの名をユーティリティポウチ)に入れておりました。

他の携行方法としてレッグホルスターやデューティベルト乃至トラウザーベルトにホルスターという事も当然あったと思うのですが、資料やミリフォトで確認は出来ていません。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年12月30日 18:15
ありがとうございます❗

もう何年も前から訪問しておりましたが
今回初めてコメントさせて頂きました。

貴重な英軍の資料として活用させて頂きました。

チェストリグの画像期待しております。
Posted by マキ at 2015年12月30日 19:22
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