2015年03月30日
Glock 17 Gen.4 のこと Part.Ⅲ( STARK ARMS と Marui 系の比較)
The Different Points between Stark Arms and Marui .
MoD が最初にプレス用に出したGen.4 の写真とリアサイトの形状が違うようでこの写真ではノーマルタイプに見えます
MoD が最初にプレス用に出したGen.4 の写真とリアサイトの形状が違うようでこの写真ではノーマルタイプに見えます
当初、手に入れたときの印象では動きに就いては満更ではありませんでした。しかし、弾速の乱高下が激しく例えば72m/s が出たと思えば次弾は66m/s になったりしますし、集弾率もマ●イと較べると見劣りします。サイドアームとしては信頼が置けないという事です。そこで修正できるならやってみようと分解を始めました。
内部は恐らくマ●イ製(以下M)のパクリか亜流であろうと考えていました。事実チャンバー周りなどは丸パクリなのですがブローバックユニットは形状がまるで違いました。重量感もオールプラのM の方が重いと感じる程で、アルミスライドを持ちながら何故?と腑に落ちませんでしたが、ユニットをみて納得。亜鉛ブロックでがっちりと組んでいるマ●イに対してSTARK ARMS (以下SA ) のそれは簡素化され肉抜きまでされて軽量になっています。またピストンカップの形状が滑稽なぐらい面白い形をしています。おそらくはパテント逃れだとは思いますが補修部品の入手には苦労させられそうな気がします。手に入れた後、調子がイマイチなら内部をそっくり入れ替えたろかいな、とも考えていたのですがロアフレームはダミーではなくキチンとピンで留められていたりします。そこでスライドだけでもと試しにM のスライドをつけようと実際にやってみると、すり合わせもさりながらハンマーのコッキングが不十分だったりスライドが外れなくなったりと形にも出来ないところで数時間も手間取るといった始末でこの計画は取りやめました。結句、この銃自身で煮詰めないと行けないと言う結論に至りました。
そこで比較をしながら問題の切り分けをしていきます。
ロアフレームの比較
左からM のGlock 18C ・SA の17 Gen.4 ・M のGlock 17(※フレーム はWE 社製に換装)
SA の前方のスライドガイドは中央部分が抉ってあり接触面を極力抑えてスムーズにスライドが動くように工夫
されていますが角が尖っているとスライドレイルに「かちこみ」現象を起こすのでやすりで丁寧に磨くと良いでしょう。
ハンマー周りの比較と違い
SA のハンマー周りはM のG17 系ではなくG18C とほぼ同等でスライドを換えたらそのままG18C にコンバートできるように設計されています
スライドフレームの比較と違い
Gen.4 と刻印だけならナンとか流用を考えたスライドフレームですが、リコイルスプリングの径がまるで違います Gen.3 を利用した自作は無理と判ります
アウターバレルの比較と違い
丸で囲ったところがM 系グロックと著しく異なった形をしているところです スライド後退時のショートリコイルの動きに違いが出てM 系にそのまま移植できません
判ってきた問題点・・・・それはインナーバレルとローディングノズル
インナーバレルのホップ切り欠きの形状が違いすぎです
【左】ローディングノズルを左から見たところ※SAの方がスラント角度がきつい 【右】実際にBBをセットしてみるとSAの方はBB の押し込み量が不足するのが判ります
SA の方が閉鎖弁の位置が後方にあるのが判ります その分銃口に向けたガスの流量が増えます
ローディングノズルのガス流入口の形状だけでなく、ガス閉鎖弁の位置がSAでは明らかに後方に位置し、発射用ガスの吐出量を稼ごうとしている意図が見て取れます。WAのマグナとは違い、ガス圧だけで閉鎖弁を閉じるシステムですが、SAは更に閉鎖弁のリターンスプリングも固めのセッティングです。要は出来るだけガスを前方に出してやりたいと言うものです。規制の緩い海外製だけに高圧ガス向けのセッティングだという事は容易に判ります。オリジナルはスプリングガイドにデュアルスプリングなので素早く戻ったノズルがBB弾をチャンバー内に押し込んだところに高流量のガスが吐出。固めのラバーチャンバーとデュアルスプリングのテンションで溜めを作った後、一気にBB弾を発射する訳です。鬼ホップとか他の方が書かれていますが、流速系のセッティングで重量弾で高速スピンで真っ直ぐ遠くに飛ばす考え方ではないかと思われ、きつめに予めセットされているホップは案外デフォルトなのかも知れないと推測しています。恐らく現地ではそれなりの弾道ではないかと思います。
日本Ver.はシングルコイルスプリングになっています
しかし規制の厳しい我が国ではデュアルスプリングはオミットされシングルに、ホップチャンバーのゴムも固いという評価になる訳です。私も先に述べたように弾速の不安定や集弾性の悪さは日本バージョンでは現地バージョンのような動きをする事がままならず、結果的にノズル開口部の角度の関係で弾の押し込みはマ●イ製に較べて手前になり、ホップブロックまでの距離にブレが出ます。バレルの開口部を見れば判るとおり、広く奥行きもあります。しかもホップ開口部が広い為に前後だけではなく上下にも不安定要素が増えてホップのばらつきと弾速のばらつきが出ているものと推測されます。
結論から言いますと、日本の規制に合わされたSTARK ARMS Glock17 Gen.4 はマ●イ化しないと弾道も初速も安定しない!と言う事に行き着きました。
<続く~>
内部は恐らくマ●イ製(以下M)のパクリか亜流であろうと考えていました。事実チャンバー周りなどは丸パクリなのですがブローバックユニットは形状がまるで違いました。重量感もオールプラのM の方が重いと感じる程で、アルミスライドを持ちながら何故?と腑に落ちませんでしたが、ユニットをみて納得。亜鉛ブロックでがっちりと組んでいるマ●イに対してSTARK ARMS (以下SA ) のそれは簡素化され肉抜きまでされて軽量になっています。またピストンカップの形状が滑稽なぐらい面白い形をしています。おそらくはパテント逃れだとは思いますが補修部品の入手には苦労させられそうな気がします。手に入れた後、調子がイマイチなら内部をそっくり入れ替えたろかいな、とも考えていたのですがロアフレームはダミーではなくキチンとピンで留められていたりします。そこでスライドだけでもと試しにM のスライドをつけようと実際にやってみると、すり合わせもさりながらハンマーのコッキングが不十分だったりスライドが外れなくなったりと形にも出来ないところで数時間も手間取るといった始末でこの計画は取りやめました。結句、この銃自身で煮詰めないと行けないと言う結論に至りました。
そこで比較をしながら問題の切り分けをしていきます。
ロアフレームの比較
左からM のGlock 18C ・SA の17 Gen.4 ・M のGlock 17(※フレーム はWE 社製に換装)
SA の前方のスライドガイドは中央部分が抉ってあり接触面を極力抑えてスムーズにスライドが動くように工夫
されていますが角が尖っているとスライドレイルに「かちこみ」現象を起こすのでやすりで丁寧に磨くと良いでしょう。
ハンマー周りの比較と違い
SA のハンマー周りはM のG17 系ではなくG18C とほぼ同等でスライドを換えたらそのままG18C にコンバートできるように設計されています
スライドフレームの比較と違い
Gen.4 と刻印だけならナンとか流用を考えたスライドフレームですが、リコイルスプリングの径がまるで違います Gen.3 を利用した自作は無理と判ります
アウターバレルの比較と違い
丸で囲ったところがM 系グロックと著しく異なった形をしているところです スライド後退時のショートリコイルの動きに違いが出てM 系にそのまま移植できません
判ってきた問題点・・・・それはインナーバレルとローディングノズル
インナーバレルのホップ切り欠きの形状が違いすぎです
【左】ローディングノズルを左から見たところ※SAの方がスラント角度がきつい 【右】実際にBBをセットしてみるとSAの方はBB の押し込み量が不足するのが判ります
SA の方が閉鎖弁の位置が後方にあるのが判ります その分銃口に向けたガスの流量が増えます
ローディングノズルのガス流入口の形状だけでなく、ガス閉鎖弁の位置がSAでは明らかに後方に位置し、発射用ガスの吐出量を稼ごうとしている意図が見て取れます。WAのマグナとは違い、ガス圧だけで閉鎖弁を閉じるシステムですが、SAは更に閉鎖弁のリターンスプリングも固めのセッティングです。要は出来るだけガスを前方に出してやりたいと言うものです。規制の緩い海外製だけに高圧ガス向けのセッティングだという事は容易に判ります。オリジナルはスプリングガイドにデュアルスプリングなので素早く戻ったノズルがBB弾をチャンバー内に押し込んだところに高流量のガスが吐出。固めのラバーチャンバーとデュアルスプリングのテンションで溜めを作った後、一気にBB弾を発射する訳です。鬼ホップとか他の方が書かれていますが、流速系のセッティングで重量弾で高速スピンで真っ直ぐ遠くに飛ばす考え方ではないかと思われ、きつめに予めセットされているホップは案外デフォルトなのかも知れないと推測しています。恐らく現地ではそれなりの弾道ではないかと思います。
日本Ver.はシングルコイルスプリングになっています
しかし規制の厳しい我が国ではデュアルスプリングはオミットされシングルに、ホップチャンバーのゴムも固いという評価になる訳です。私も先に述べたように弾速の不安定や集弾性の悪さは日本バージョンでは現地バージョンのような動きをする事がままならず、結果的にノズル開口部の角度の関係で弾の押し込みはマ●イ製に較べて手前になり、ホップブロックまでの距離にブレが出ます。バレルの開口部を見れば判るとおり、広く奥行きもあります。しかもホップ開口部が広い為に前後だけではなく上下にも不安定要素が増えてホップのばらつきと弾速のばらつきが出ているものと推測されます。
結論から言いますと、日本の規制に合わされたSTARK ARMS Glock17 Gen.4 はマ●イ化しないと弾道も初速も安定しない!と言う事に行き着きました。
次回、思いついた修正ポイントを述べていきます
<続く~>
Posted by Kafu' at 00:53│Comments(0)
│GLOCK 17 Gen.4 (L131A1)
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