2015年04月09日

Old School British Force Load Out ( Mk.V Steel Helmet)

Mk.V Steel Helmet


我が家にやって来たタートルシェル(亀の甲羅) Mk.V Helmet  チンストラップはボロボロでしたがヘルメットライナーや外観は美品




英軍のヘルメットは二度の世界大戦をブロディーヘルメット(皿型ヘルメット)と呼ばれるMk.Ⅰ~Ⅱで通し、次いで戦後 に投入されたMk.Ⅲ、IV、V とスチールヘルメットの時代が続き、Mk.VI で遂にバリスティックヘルメットになります。Mk.Ⅲ~V は外観上殆ど変わらず主にヘルメットのインナーに依って違いが分かる程度と言えます。Wiki に依ればブロディーヘルメットに較べ小振りになったつばと被りが深くなった分、保護能力が38%増加し、特に側面に弱点を持っていた前タイプに対して保護能力(頭部保護面積は12%増)15%増。結果落下物に対しても11%保護能力が増加した、と記述されています。実はMk.Ⅲ はD-DAY で英軍とカナダ軍に一部投入される等したほか事実上は大戦後期の1943年辺りから投入されていた様です。恐らく戦場からのフィードバックを目論んでいたのでしょう。

戦後このMk.Ⅲのチンストラップの取付位置をヘルメットのエッジに移動させ、インナーを簡単な脱着式にしたMk.Ⅳとなりました。チンストラップの取付位置がエッジに寄った事はヘルメットを使った水くみがし易くなったとかでして.....アホっぽいですが当時としては立派な改善と捉えられていたみたいです。次いで頭部へのフィット感を増したインナーが組み込まれたMk.Ⅴと進化しましたが、このシリーズはキノコ型 Mk.Ⅵ が登場する1987年までの所謂冷戦時代を通して英軍で使用されました。その外観から亀の甲羅・・・・・Turtle shell ( タートルシェル ) と呼ばれています。冷戦時代とはいえ英国にあっては、あのFALKLANDS CONFRICT (フォークランド紛争)が勃発。フォークランドというとすぐに英海兵隊やSAS を想像しがちですが、GUARDS,Royal Anglian をはじめインファントリー(歩兵大隊)も投入されており兵士達はこのタートルシェルと共にアルゼンチン軍と対峙した訳です。




【左】海を渡って来たばかりのMk.Ⅴヘルメットのインナーー部分                    【右】ステー、ライナ-&スポンジ、それを覆うカバーで構成
ライナーカバーをめくると1972年製だと判ります ステ-とライナ-はホック留めで着脱可能 右と左のライナーカバーの色が違うのは洗濯したからです(^^)



ステーのフロント側にあるプルタブを引くと頭頂部に設けてあるホックが外れインナー一式の取り外しが出来ます



【左】ライナーとステーはホックで着脱できるようになっています               【右】ヘルメットから取り外したインナー一式 綺麗です



【左】 ホックを外してステーのみにしたもの                      【右】ヘルメット内側にはRO&CO FF 1945 の刻印


さて、今回のMk.Ⅴなのですが実はMk.Ⅲの使い回しという説が有力で、Mk.Ⅳ・Ⅴと新たにヘルメットを製作した訳ではなく・・・・勿論作るには作ったのでしょうがヘルメットのペイント(色や艶あり、無し)とインナーの違いでⅢ、Ⅳ、Ⅴ と区別されているもののようです。尤も頭頂部に設けてあるインナー取付ドットのあるなしがⅢとそれ以降の違いでもあるようです。海外の同好の士の記事を読んでいますとⅣのインナ-は取付ドットが頭に突き刺さって着用感が悪いと言っています。1980年代にMk.Ⅳのインナ-を換えてMk.Ⅴとして投入されたという記述もあるぐらいですからヘルメットシェルに就いてはどうにもⅣとⅤの区別が怪しいのです。冒頭の私の手許に来た折の写真もチンストラップはどう見てもMk.Ⅳですがライナ-にプリントされた年号は1972年でMk.Ⅴのものに他なりません。しかもヘルメット自体の刻印と来たら1945年でして今申した事を完全に地で行っている見本のようなものです。従って私のものはMk.ⅣベースのなんちゃってⅤだと思いますが、正式なMk.Ⅴとも言えるのです。




Mk.Ⅲのインナー(ライナーがチープで包み込むようなV のものとはまるで違います) チンストラップの取付位置が違うのが判ります




ところで表題にSteel と記しましたが私のも含めて友人の皆さんのヘルメットマテリアルは純粋の” 鉄 ” 製ではなく磁石が弱く付く程度です。一時は映画プロップではないかと疑いもしたのですが、どうやらこれが本ちゃんみたいです。ヘルメット内側の刻印には1945 の文字の他,RO&CO とありこれはイングランドのLEADS 市にあるRubery Owen Co. Ltd 社の製造の証だからです。どなたかマテリアルにお詳しい方がいらしたら教えて貰いたいものです。何故マテリアルが気になったかと申しますと・・・・・

これですわ~


しっかり食らっておりました!不発の迫撃砲弾でも頭で受けたんですかね~(^^;




プラハンマーで内側からたたき出したら 凹みが直っちまったんですよね 鋼鉄ならありえへん事です 素材は何なんざんしょ?ですわ


ヘルメットの頭頂部近いところに気合いの入った凹みがあったもので写真の通り、プラハンマーでたたき出してみたら見事に直っちゃったからです。何だかキャンプで使う飯盒を叩いているような音も気になりました。明らかに鉄の音ではありません。言ってみればアルミとかジュラルミン系の響きでしてね........ま、兎も角ヘルメットの「 板金 」は割と簡単に出来上がりましたが、素材は何かさっぱり判りません。

Mk.Ⅴヘルメットのシルエット


プラハンマーの板金で見た目もすっきり 偽装ネットを張ってみましたが なんだか「忍者部隊月光」のヘルメットみたい



スクリムネットは大戦中のデッドストックを張ってみました。恐らく在庫が戦後もあったでしょうから使っていたと思っています。それにしてもこのシルエットはまさに亀の甲羅。旧日本軍に見えなくもないです。それに当時のミリフォトを見ると偽装布を使った例が多く、何より素のままだと英軍っぽくないので次回は偽装をやらかしてみたいと思います。以前のSTERLING の記事の時にも紹介した教則本にもヘルメットは偽装を施した兵士が写真に載っているぐらいですからね~。今流行の米軍特殊部隊兵士の機能的なヘルメットとは対極を成すアナクロニズムに満ちた偽装を楽しみたいと思います。ゲーム開始直後から敵の見えるお手軽CQB ゲームでは意味を為さないでしょうがブッシュ戦ではあのデザート色のヘルメットなんかよりよっぽどカモフラージュ効果が高くなるものと思います。




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この記事へのコメント
ヘルメット、見事に凹んでいるのに直ったのですねw
何はともあれ、おめでとうございます!
材質は何なんでしょうね~ニッケル系でも混じってるのかな?
しかし・・・名前通り、亀の甲羅そっくりですね^^;
Posted by 鐵千代 at 2015年04月09日 18:10
鐵千代さん:おばんです。届いたときにはヘルメット同様凹んだんですが、何事もやってみる事ですね。叩くと頼りない音がしますよ。その分軽量ですかね~。あまりやり過ぎるとたんこぶみたいになるので、適当なところで止めときました。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年04月09日 21:46
こちらではお久しぶりです~(w

この内装かなり程度がイイですね・・というか新品ですか?スポンジが腐ったヤツ(加水分解)しか見た事ないので・・
内装は、もしかするとリビルト品というかリメイク品?のような物かもしれませんね・・この時代のスポンジが現在まで腐らずに存在する事が・・・??

Mk.5はDPMのカバーもありましたね~本物は見た事ないですけど・・(汗

やはりこの80年代初期の時期の英軍はマニアの間でもあまり人気が無かったような?(w

でも、一番英軍らしいとも言えますね・・大戦装備を血を引くというか・・


ヘルメットの材質って、硬い鋼材で弾を弾くという思想だったのは旧日本軍の鉄帽位じゃないですか?旧軍はクロムモリブデン鋼を使用していたとか・・・材質が硬いので弾を食らうと割れちゃうって話を・・・これはオマケもあって鉄帽を鍋代りに使っていると焼きが戻って強度が・・なんて話も・・(ww

対して、米軍のM1は生鉄(焼き入れしてない)なので、弾を食らうと変形して力を分散した・・なんて話を・・なので、英軍も同じかなぁ~っと・・(w
Posted by フォックスロットデルタフォックスロットデルタ at 2015年04月10日 00:09
追伸

今回輸入した物なら当時物でもスポンジは大丈夫かもしれません・・内装を変更してから配備されなかった物かもしれませんね~

日本の気候だとホントに直ぐに加水分解しちゃうので・・(汗

昔はこのタートルヘルは国内ではホントに二束三文でした・・まぁ今でも同じ様なものかな?(ww
Posted by フォックスロットデルタフォックスロットデルタ at 2015年04月10日 00:15
FDさん:相変わらずの博覧強記!加水分解は bollé とOakley のゴーグルで経験済みです。あ、そういや愛機のJBL 4311A のツイーターの周りもやられましたね。

ライナーカバーは立派に土埃と赤錆の粉末のようなものにまみれてまして、早速洗ったのですが、かなり長い間汚れが流れ出てました。
対してライナーとステーは異様なくらい綺麗。ステーには元の持ち主の名前(落書き)が書いてありました。リビルドならスポンジ部分でしょうね。でもライナーの芯(というかシェルというのか)はそのまま使っているような気がします。スポンジだけなら替わりは幾らでもありますからドンと来い!です。

素材は仰るとおりかも知れません。海外記事にスチールと出ているモンですからハナから磁石が付くとおもってましたよ~。

価格は確かにこなれていますが、程度の良いものはそれなりですし、何せこの円安で二束三文と言うよりババの一六文ぐらいにはなりましたね。
Posted by Kafu'Kafu' at 2015年04月10日 00:40
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