2014年02月08日

最新UBACS

Latest UBACS

最新UBACS
Operation Herrick XX から導入される新型UBACS   全身MTP パターンです



OSPREY Body Armour の下に着るのが UBACS (Under Body Armour Combat Shirt ) ですが、今回紹介するのは Operation Herrick 20 から使用開始されるという最新UBACS です。外観は既に米軍等にも導入が始まっている胴体部分までもが迷彩パターンになっているものです。ボディアーマーを脱いでも迷彩効果を落とさないという点でより従来に増して様々なシチュエーションに適応できるものになったと言えます。胴体部は先々代のDDPM や 先代MTP UBACS (ブラウン)のような生地ですが、おもしろいのはペルメトリンという薬品を含浸させていて防虫効果を持たせていることです。説明書によると1週間に一度の洗濯だと1年(50回の洗濯)、頻繁に洗うと半年ほど効果を持続させるとのこと。Wiki によればペルメトリン(Permethrin / 英語読ではパーメスリン)はピレスロイド系殺虫剤の一種で、昆虫が忌避する効果があるんだそうです。ブッシュの多いフィールドや夏場のゲームにはかなり効果を期待できます。ボディアーマー と皮膚の間に位置するシャツですから、蚊は勿論、装備の間に入り込むダニや蚤から身体を守ってくれる訳です。直接虫の入りやすい襟部も強化されています。


最新UBACS   最新UBACS
【左】防虫機能の説明書き                                  【右】お馴染みNSN タグ


最新UBACS
袖部と胴体部の生地の違いがわかりますかね?



襟部前                                  襟部後ろ                                 袖口

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襟部は刺し縫いを施して現行UBACSより強化 防虫機能を上げる為?1cm ほど高くなっています              袖口は従来と同様の2ボタン


着心地の第一印象は以前と大きく変わらないと思いますが肘に設けられていたパッドポケットが廃されています。実際、殆どの兵士はパッドを使用していませんから、むべなるかな。胴体部の素材自体は現行よりも先代に近いですが、汗や水に濡れても速乾性は変わらないでしょう。早く、" 実戦投入 " したいです。それよりも着心地が変わったのは両肩(と言うか上腕部)にあるベルクロパネル部です。ここは改悪か改善か意見の分かれるところでしょう。チープ感は否めませんがパネル全体にベルクロテープが縫いつけてある現行より、腕への追随性は向上しています。いっそのこと縫いつけに戻りゃいいのにと思う向きもいるかも知れません。しかし日常的に着替える現職から言えばすべての上着にパッチの縫いつけをするより余程に合理的ですから追随性と迷彩効果の向上も含めて私は「改善されている」に一票です。


最新UBACS
パッチを縫いつけるベルクロパネルのサイズは変わっていません

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ベルクロ雌テープが口の字に縫われています                          パネルの方も雄ベルクロが同様に口の字に


今までのベルクロパネルも使えるところがミソですが、最新UBACS 確保の労を担ってくれた友人の意見はスルーできませんでした。曰く「雄ベルクロって擦れると相手が傷むんだよね。旧パネルを使うには余分なところを隠さなきゃ・・・・・・」 ごもっとも!私たちにとっては大事な一枚。この意見は貴重且つ有用です。せっせと揃えていた今までのパネルには雌ベルクロを貼って使うことにします。




OSPREY を着用せずとも迷彩効果があるので涼しいし夏場のゲームには重宝しそうです 
これを着用するとどんな風になるのか知らん?


差し詰めこんな感じですかね?


最新UBACS

ええんとちゃいますやろか?v(^^)v


そうそうペルメトリンは猫にも効果があるらしく、猫アレルギーの私にとっては最高のシャツですわ(何のこっちゃ)






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Posted by Kafu' at 00:04│Comments(4)MTP
この記事へのコメント
はじめまして。
出ましたね、最新UBACS!
ついこのあいだ胴体部分の色が微妙に変わったと思ったら、次は迷彩柄になったんですね。かっちょよすぎです・・・

コンシャツ着用者にとって蚊は悩みの種でしょうね。
シャツによっては蚊の針が貫通するとも聞いたことがあります。
薬品を投入してまで防虫加工してしまうとは、イギリス軍も蚊に相当悩まされていたことが伺えますね。
Posted by クワンクワン at 2014年02月09日 17:15
クワンさん:こんばんは。いつも記事を楽しみにしております。全身MTPは予測してはいたのですが、こんなに早く出るとは思いもよりませんでした。

アフガニスタンも高地は別にして、英軍も蚊や虻などに悩まされているのでしょうね。被服に防虫処理するとはかなり直接的で私も驚いています。

これをしまっておけば防虫ダンスに早変わり!になるのかな?と別の目的でほくそ笑んだりしています。

すみませんがこの場をお借りして、リンクをお願いしてよろしいでしょうか?今後とも宜しくお願い申し上げます。
Posted by Kafu'Kafu' at 2014年02月09日 20:30
こんばんは。
こちらこそ、Kafu'さんのブログをいつも楽しく拝見させていただいております。
ありがとうございます。相互リンクしていただけるとは光栄です!
実は私、英軍装備をほぼリタイアしている状態ではありますが・・・
今は同じ英連邦王国であるオーストラリア軍・ニュージーランド軍装備で何とか頑張ってます。
こんな私ですが、よろしくお願い申し上げます!!
Posted by クワンクワン at 2014年02月10日 00:55
クワンさん:いえいえ、当方も光栄の至りです。また参考にさせて下さい。有り難う御座います。
Posted by Kafu'Kafu' at 2014年02月10日 01:01
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