2012年06月14日

Irish Caubeen の被り方の考察


アイリッシュカウビーンを被ったIrish Ranger


いつぞや英軍ベレーの項で紹介したRoyal Ilish Regimentですが、彼らの被るIrish Caubeen (アイリッシュ・カウビーン)は一般的なベレー とは些か形が違いアイルランドに古くから伝わる帽子の一種です。被り方も一つ間違えれば七福神の大黒さんが被っている大黒頭巾にもなる難物で、スラリとした長身ならいざ知らず、胴長短足大顔の大和民族に大きな頭巾と来れば下手をすればフィールドで「イロモノ」的扱いを受けること間違いナシです。

【左】【中央】オーソドックスなカウビーンの被り方です。【右】こんな被り方はあきません。大黒頭巾です。最早「還暦」です。



分けても近年の若い兵士の被り方は一層、難解なものに見えます。即ち、形は違いますが作り方の似ているタム・オ・シャンターなど生地の合わせ目に沿って型を作るものに対し、徽章からサイドの壁をみせて後、生地のつなぎ目をもろに上向きに見せる被り方です。これは明らかに年長者、士官クラスの被り方とは違います。概ね軍曹ぐらいまでの兵士はこの被り方が当たり前のようで、更にいえば大ぶりなカウビーンを小さく見せる様にしています。Béret(英軍のベレー)の項でどうないしたらこないになんねん?と記したぐらいです。


↑ この手合いです。生地のつなぎ目を天空に向けるような被り方です。何だか昔のバンカラ学生の学帽の風情です。


黄色の線でなぞった通り、生地のつなぎ目をわざわざ頭頂近くまであげています。オーソドックスな被り方とは凡そ趣が違います。何より小さく見えます。
しかも多数、写真を見ると被り方や崩し方に於いてかなり個人差があります。他連隊と較べると恐ろしく「ええ加減」です。では式典ではまともな被り方を
するかと思いきや、全くお構いなしですわ~。てんでに好き勝手やらかしています。縦組織の関東人とミーイズムの関西人位の違いがありますなぁ~。


どないなってんねん?の答えらしきものは実は横や後ろからの写真で見えてきます。


  
帽子の体を為していません。乗っけている?と言った風情。こうまで変形すると歌舞伎の女形が月代を隠すために被った紫帽子(野郎帽子)ですね~、
大黒頭巾から紫帽子.....う~む、なかなかの難物。んでもって、よく見ると切り取っているような感じではありません。どうも折り込んでいるようです。
隊列の写真を見ると折り込んでいる様がよく分かります。カウビーンの縁は固めなのですが、きっとくたくたになるまで揉み込んでいるかも知れません。



   オリジナルの形の前景                         オリジナルの後ろ姿                      後ろの部分を内側に折り込んでみます。 

   
おおっ!これこれ!こんな感じです。                         前から見るとエエ感じですやん!


折幅で形が微妙に変化しますが、限りなく今風のアイリッシュ・カウビーンの被り方に近づいたのではないでしょうか?
上掲の兵士4人の写真の最左翼、曙顔(おっと失礼)の兵士のカウビーン並みにはなったと思います。もっと崩しても
良いのでしょうが、カウビーンって実は余り出回らなくて、貧乏性からこれ以上、ぐちゃぐちゃにはしたくもありません。
我流ですから、大いなる間違いをしているやもしれませんが、なんとか還暦と陰口をたたかれずにすみそうです~。







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この記事へのコメント
小生、若い方達のルーズスタイルな着こなしは嫌いじゃないんですよね。
ただ、み~んないっしょに見えてしまうのは、おっさんになって来た証拠でしょうか…。^^;

こだわり持ってる Kafu'師匠 は、まだまだ若いってことでしょうなぁ。

還暦装備してる場合じゃないでっせ!( ´艸`)ムププ
Posted by ixaba at 2012年06月16日 08:15
どうも~、店長! カウビーンは謎が多いです。もっと調べていきたいと思っています。

還暦装備?というと必然的に赤チームですかね?まだその歳ではないですが、

子供に還るのはサバゲの時に毎度毎度ですよ。

最近の激務続きで些かメタボりっくになりかけていた体も往事のベスト体重に

近づいてきましたからまだまだ若いモンにゃ~・・・・。
Posted by Kafu'Kafu' at 2012年06月16日 23:53
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