2011年12月03日

写真で見る英軍Patch ④




Patch の記事も既に④まで来ましたが、今までの内容で誤解を招くところもあるやに思います。元々この記事の本旨は近年の英軍装備の改変に伴い、被服上衣の両腕に用意されたベルクロ面にどんなPatchを貼ったらよかんべ?という素朴な疑問に巷間出回っている写真を元に案内してみようという程度のものであります。誤りもあるかもしれませんがそこはどうか優しいお気持ちでご指摘いただけたらと思います。
  また、まじめに研究なさっている大先達の方々には片腹痛いと思われている向きもあるでしょうが、英軍装備にご興味のある方やこれからやってみたいといった方々の何らかのよすがになればと思って始めたものであることをどうかご理解下さい。
 更に、此処に掲げたものは主にイラク~アフガニスタンと転戦している英軍写真が多く、フォーメーションPatchやISAF Patchなどはオリジナル、デザート、ODサブデュードなど変遷もあると同時に兵士自身がある程度、自分の判断で選択、使用しているものも多いです。例としてはRoyal Marines や RAF Regiment などのショルダータイトルもかつては肩口に縫いつけていましたが、ベルクロ面に貼ってみたり、TRFのみの兵士もいたり、で現場では結構ちゃらんぽらんにやっているようでして、決してこうでなくてはならないというものでも無い、と言うことも併せて申し添えます。(いずれ平時に戻り軍規が厳しくなれば元に戻ると思いますが)・・・・、因みにDZ やTRF の位置は肩口から下に12cmの位置がPatch の中心になるように縫いつける(或いは貼り付ける)のが正式です。


Yorkshire Regiment



英軍で最も大きな普通科連隊の一つであるYorkshire Regiment です。4大隊で構成されており、リザーブの第4を除き第1大隊は第20機甲旅団(20th Armoured Brigade)、
第2大隊は19 Light Brigade、第3大隊は第12機械化旅団(12th Mechanized Brigade)のパートをそれぞれ担っています。第1大隊はイラク戦に、アフガニスタンには
第2~リザーブの第4大隊の一部までが駆り出されています。しかも第4大隊は第2大隊と共にOperation Herrick 参加の為、11th Light Brigade に組み込まれた後に
作戦に従事しています。上記写真は2York 兵士の写真です。見えませんが左肩は19 Light Bregade 或いは11th Light Brigade Patchとなります。少しややこしいです。


11th Light Brigade のフォーメーションPatchを付けた2York 兵士



Queen's Royal Lancers



Queen's Royal Lancers は1993年にそれまでの16th/5th Queen's Royal Lancers と 17th/21st Lancers が合併してできあがった陸軍の騎兵連隊です。
Lancersですから、槍騎兵なのですが空軍と同じSquadron単位で呼ばれていました。写真資料が少ない割に、この連隊の歴史は語るべきところが多く、掘り下げて
いったらもっと面白いと思います。先ずはこのTRFですが、16th/5th Queen's Royal Lancers のキャップバッジの交差した2本の槍 と17th/21st Lancers の
ドクロを合体させたものです。連隊のモットーが”Death or Glory (死か栄光か)” 。彼らもDeath or Glory boys のニックネームで呼ばれています。このモットーも
18世紀、英仏間で起こった7年戦争でカナダの英領化への帰趨を決めたケベックの戦いで命を落としたウルフ将軍(後にイギリスの英雄となる)の史実からの様です。



ドクロは死を表しドクロ下のリボンに”or Glory" と記されています。また白眉はこの連隊の元となった17th Lancers で、1854年のクリミア戦争に於けるバラクラヴァ
の戦いでロシア砲兵陣地に劣勢にもかかわらず673名が突撃し死傷者278名の大損害を出しながらも勇敢に戦った”Charge of the Light Brigade(軽騎兵旅団
の突撃・・・・・・・・直訳っぽくてかっこよさ、勇猛さに欠けますな)の逸話です。QRL は、アフガニスタンでは第4機械化旅団と行動を共にしているようですが傍証ばかりで
写真を確認できていません。数次に亘りアフガニスタンに派遣されており、本年2011年も赴いています。不謹慎な物言いですが喧嘩慣れしている連隊とも言えます。



Royal Gurkha Rifles



勇猛な兵士の代名詞とも言うべきがネパールの山岳民族で編成されたRoyal Gurkha Rifles(RGR)です。大戦中、英軍と日本軍が対峙し、日本兵が敗走する英軍兵や
インド兵を追走、暫くするとグルカ兵に追われた日本兵が戻ってくる、といった今では笑い話になる程ですが、それほど戦意が高い兵士達の末裔がこの連隊です。右肩に
付けるTRFはご存じ、グルカ兵の人殺しナイフことククリナイフをクロスさせたものです。かつては傭兵、代理戦闘兵など揶揄される事もありましたが、現在は適性を見て
採用するスカウト制が採られています。現在は第1大隊(1RGR)、第2大隊(2RGR) の都合2大隊が存在しています。主に亜熱帯地方に展開する部隊ですが、アフガニス
タンにも派兵され1RGRは第4機械化旅団、2RGRは海兵3Commando と行動を共にしているようです。空挺にもマルーンベレーにククリのキャップバッジを付けた兵士
も見られ広範囲に亘って従事しています。アフガン戦では機関銃弾250発、小銃弾180発を撃ち、手榴弾12個とUGLからのグレネード5発、クレイモア対人地雷1基を起爆
させ検問所を死守した逸話や戦地を離れた自国で40名もの武装列車強盗相手にククリナイフで応戦し、3名を殺害、8名を負傷させ撃退等、勇猛ぶりは変わっていません。


1RGR兵士:アフガンの検問所に於いて、たった一人でタリバン十数名との
銃撃戦を制し増援部隊が到着するまで検問所を死守し、叙勲された。






<資料が揃ったら更新~>



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この記事へのコメント
Your articles are for when it absolutely, positively, needs to be udnerstood overnight.
Posted by Pro at 2012年04月02日 11:08
Thank you for visiting my blog.
Posted by Kafu' at 2012年04月02日 15:19
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